◆ 日本全国で地震の怖さを伝える政府主導のイベントが開催されるが、1月17日や3月11日を経験した今では、寧ろ火遊びの楽しさ。誰が言ったか“二百十日”、誰が決めたか“防災の日”でおじゃる丸。 ◆ 70年以上も自分の国を玩具にするばかりか矢鱈喧嘩を吹っ掛けていた、フランスのクソ爺ぃ=ルイ14世=様がお逝きになる(1715年)。 ◆ 長らく鍔迫り合いを続けていた名古屋の2つの新聞が国策の線に沿い合併(1942年)、因みに、大阪朝日新聞と東京朝日新聞が題字を「朝日新聞」に統一したのは二年前の本日夕刊紙。
◎ ◎ 第4回 4回 ヒマラヤ支援で大切なこと ◎ ◎
- - -Webナショジオ Webナショジオ・インタビュー ピーター・ヒラリー /
インタビュー・文=高橋盛男/写真=澤圭太- - -
=エドモンド・ヒラリーが人類初のエベレスト登頂は1953年。それから60周年を迎え、その初登頂をテーマにしたドキュメンタリー映画『ビヨンド・ザ・エッジ』が公開された。ヒラリーの子息で自身も登山家のピーター・ヒラリーさんの来日を機に、父の思い出や、今日のヒマラヤの現状などについて尋ねた。=
――エドモンド・ヒラリーさんは、1960年にヒマラヤ基金を創設して、ネパールのナムチェ・バザール地区を中心としたシェルパの村への支援活動を開始します。その基金も、ほとんどはエドモンドさんが私財を投じて設立したものだそうですね。
もともとヒラリー家は、自分が属するコミュニティーに貢献することが大事だということを、代々伝えてきた家です。基金を創設して、ヒマラヤに学校や病院を建てたりする活動も、そこからつながっているものだと思います。
――ピーターさんも、オーストラリア・ヒマラヤ基金の責任者を務め、ヒマラヤでエベレスト登山をサポートするような仕事もされていますね。1960年からこれまでの約50年間で、シェルパの村の生活環境は、どう変わりましたか。
劇的に変化したと思います。 父が現地に最初の学校を建てたのが1960年です。以後、教育水準は格段に上がっていき、衛生面も良くなっています。それにともない観光産業も成長していったので、ロッジやゲストハウスなど宿泊施設の経営やトレッキングガイドのサービスなど、観光と関係する産業も拡大しています。
ナムチェ・バザールをはじめとするエベレストの南麓地域は、生活環境の改善がかなり進んでいますが、それより標高の低い地域やその周辺はまだまだで、100年前を思わせるような生活を今でも続けています。 私たちは今、そのような地域にも学校や病院を建てるなど、支援する活動を展開しています。
――近年、エベレストは登山者の増加が懸念されています。「ナショナル ジオグラフィック」の特集「満員のエベレスト」(2013年6月号)https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/20130522/351479/ でも取り上げていますが、その前年春の入山者は500人を超えたとか。このことも含め、現在のエベレストが直面している問題はどのようなものでしょう。
エベレストの抱える問題は、直接地元の人に聞くと、いろいろな回答が出てくるでしょう。パンポチェという村に住む知人で年配のシェルパは「チョモランマ(エベレスト)は宝、われわれにいろいろなものをもたらしてくれる」といいます。 日本の富士山もそうですね。水や動物の住む森も山の恵みですが、観光や登山で訪れる人々もその一部です。
たしかにゴミの問題や環境汚染の問題は、エベレスト登山者の増加と対をなすものですが、それは徐々に改善されつつあると思います。たとえばゴミの問題は、山の清掃システムが整備され、以前よりはかなり良くなってきています。
むしろ、登山者の増加で一番考えなければいけないのは、死亡事故のことでしょう。今年4月にも大きな雪崩による事故がありました。あれだけ多くの登山者が押し寄せれば、次の事故が起きるのは時間の問題です。
安全を期するにはどうするか、それが今、最優先で考えなければならないことだろうと私は思います。エベレストでの死亡事故は、海外からの登山者ばかりではなく、彼らをサポートする地元の人々にも甚大な被害を及ぼすことになりますから。
――何か良いアイデアをお持ちですか。
いろいろありますよ。その方策のなかには議論を呼び起こすだろうものもあります。 大勢の人がエベレストに登るようになったこと自体に、私は反対してはいません。それは、すばらしい体験をするチャンスだし、地元の人々にとっても大切な収入源になるわけですから、益するほうが大きいと思います。
しかし、雪崩やアイスフォールなど、エベレストには命を落とす危険も待ち受けています。ですから、一部はある程度のところまでロープウェイで行けるようにするとか、登山の資材はシェルパが運搬するのではなく、ヘリコプターを利用するとか、危険や負担を減らす方策はいろいろあると思います。
それでは登山ではないという意見も出るでしょう。しかし、たとえばフランスのモンブラン山麓にある山岳リゾートのシャモニーでは、登山にかかわるサービスが整っています。一定のルールに沿って、多彩な山岳レジャーが体験できるようになっているのです。 それは、シャモニーを拠点とした長いモンブラン登山の歴史を通して培われたスタイルです。そういうヨーロッパの山岳リゾートから、ヒマラヤが学ぶこともあるのではないかと私は思います。
――ピーターさんは、ヒマラヤの自然を尊重し、バランスをとりながら、現地の人々の生活環境が良くなっていくようにと考えているわけですね。そのようなかたちの支援を続けていくことは、ピーターさん自身にとってはどんな意味を持っているのですか。
私なりに使命感を持って取り組んでいます。コミュニティーを良好に維持するのは大切なことです。しかし、私のいうコミュニティーは、自分の住む地域ばかりではない。 自分の住むところから遠く離れた地域であっても、大切に思うコミュニティーがあり、自分に貢献できることがあれば、それをやるべきだと私は思います。
私自身はその意味でのグローバルプレイヤーでありたいと思っています。 ただ、そのときに大事にしたいのは、現地の人々とコラボレーションしながらプロジェクトを進めることです。自分の価値観を押し付けたり、お仕着せのような援助はよくない。父もそれを嫌い、地元の人々とコラボレーションしながら、いろいろいなものを作り上げてきました。私もそうしていきたいのです。 (おわり)
・・・・・・・明日 ( 世界初、K2山頂からのスキー滑降に成功した男、挑戦の物語 ) に続く・・・・・
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