芭蕉の言葉
松の事は松に習へ竹の事は竹に習へ 芭蕉
昨日の我に飽くべし 芭蕉
西行の和歌における、
宗祇の連歌における、
雪舟の絵における、
利休が茶における、
その貫道するものは一なり。
しかも、風雅におけるもの、
造化にしたがひて四時を友とす。
見るところ花にあらずといふことなし。
思ふところ月にあらずといふことなし。
像、花にあらざる時は夷狄にひとし。
心、花にあらざる時は鳥獣に類す。
夷狄を出て、鳥獣を離れて、
造化にしたがひ、
造化にかへれとなり。