消しゴムでは消せない言葉。
ずっと波の音が聞こえていた。 リョウはカエデを呼び出したものの どう切り出したらいいか迷い いたずらに時間ばかりが過ぎていく。 「ねぇ見て、あの雲、 UFOの母船みた...
散歩の途中に。
陽気な可愛らしい隕石みたい。見上げれば地上に落下しそうな隕石予備軍たちが樹の上にいっ...
たしかに感じる。
秋を連れてくる静かな雨一面絹鼠色に塗られた空それが太陽の場所を隠していて時が流...
遠くから見れば。
遠くから見れば地球という星は なんて美しいんだろうと 別の星に住む人たちは羨ましがるに違いない。 近づけば近づくほどさらに一層 その思いは強くなるはず。 だけどその星...
新しい世界へ。
お盆が明けた昨日の夕刻、 成田空港 北ウイング出発ロビーは 驚くほど閑散としていた。 空港全体が眠いのを我慢しながら やっと機能している感じ。 これもコロナの影響なの...
故郷は近くにありて。
お盆になるとご先祖様たちは 馬に乗って帰ってきて 牛に乗って帰っていくのだろうか。 迎え火を焚いても父や母、祖父や祖母が 帰ってきたという実感はあまりないし、 送り火...
辿り着けなかった孤島。
どこまでも続く 真っ白な砂浜の波打ち際を 歩いている夢を見ました。 ときどき波が押し寄せてきて、 ジーンズの裾をたくし上げた 私の足元を洗います。 それが冷たくてす...
幸せはすぐそばに。
「ねえジュリア、毎日夜中0時になると誰もが必ずもらえるプレゼントってな〜んだ」「...
ある日。
海辺を散歩しながらずっと聴いていたいそんな曲に出会いましたもう10年も前の曲なのにメロデ...
季節を感じる森へ。
エアコンをつけて寝るようになって 朝、蝉の声に起こされることが すっかりなくなりました。 仕事をする時もご飯を食べる時も 運転している時だって窓を閉めたままだから...