[楽しい]という感情は
小さな石でできている。
石でありながら思った以上に軽くて
しかもマシュマロみたいに柔らかい。
いま思い返せば、もはやそれは石ではなく
マシュマロそのものみたいだけど
なぜかそれを私は完全に石だと認識している。
夢の中の出来事は自分がそうだと思い込めば
そういうふうに展開していくものだ。
で、そのまるで石っぽくない石が
道のところどころに落ちていて、
せっかくだから拾うことにした。
なにしろ楽しいという感情の石ですからね。
しばらく拾いながら歩いているとすぐに
両手いっぱいになってしまいます。
意地汚い私はその石をポケットに突っ込み、
さらに拾えるだけ拾います。
これで向こう10年くらいは楽しみが味わえる、
どんな楽しみが味わえるのだろうと
ほくそ笑みながら帰路に着くわけです。
ところがどうしたことかその途中に
突風が吹いてきて被っているキャップを
慌てて押さえたものだから
両手の石が一瞬の間に吹き飛んでしまいます。
まぁ仕方がない、ポケットの中にも
たっぷりあるからね、とポケットの中に
手を入れると入っているはずの石まで
すっかりなくなってしまっている。
・・・・・ウソだろ?
私はひどく落胆し背中を丸めて
とぼとぼ歩いているところで夢から覚めたのです。
あーあ、って感じです。
ここのところ忘年会や新年会のお誘いを
何件か受けたのですが、家庭の事情で
すべて不参加する旨お伝えしたことで
こんな夢を見たのだろうか。
それともうひとつ。
たまの週末に走っている海の道の途中に
小高い丘があってその一帯に落ちている石が
ことごとく丸くて小さいのです。
角ばった石がほとんどない。
不思議だなぁと思ってそのとき
写真に撮っておいたのが冒頭の写真です。
(3箇所で撮ったものをまとめたものです)
この2つの記憶が重なって
夢となって出てきたのかも知れません。
こんなヘンな夢を見た朝は
もう誰からも相手にされないのではと
いったような言葉では言い表せないほど
悲しく残念な気持ちになってしまう・・・
なーんて思ったら大間違い!
今度はデイパックを背負って歩けばいい。
力ずくでそういう夢を見ねばなるまい。
待ってろ、ヘンな夢!