BONOBONO DIARY

BONOさん音響・照明奮闘記

ジオンの脅威 その6

2010-03-27 | ガンダムレビュー
 ホワイトベースの前に立ちはだかる、ランバ・ラルのグフ。そこへ「新米の兵隊がかかる病気」になってしまったアムロのガンダムが投げ出されます。今回の装備はハイパーバズーカです。着地すると同時に鞭のようなものが飛んできて、電撃を喰らわされてしまいます。びっくりするアムロの前には、稲妻に照らされる青い特別仕様のザク?「ち、違う、新型のモビルスーツだ」アムロに戦慄が走ります。


 ブライトの指令でホワイトベースが援護の砲撃を、敵モビルスーツ部隊に浴びせます。「よーし、行くぞ。砲撃をやめてくれ」もう、アムロはいつものアムロに戻っているようです。ガンダムが今までグフがいた岩の上にジャンプすると、敵は見透かしていたかのように、一歩引いてガンダムに火力を集中してきました。ガンダムはシールド防御しながら“ビームライフル”で反撃します。おっと、ここは残念なエラーです。バンクシーンですから仕方ないのかも知れませんが、せめて武器は統一して欲しいところです。


 ここでアコースがめずらしい武器「クラッカー」を投げます。いわばモビルスーツ用の手榴弾というところでしょうか。ミリタリーテイストあふれる武器ですが、ガンダムハンマーと同じく、ロボットが物を投げるという動作は、かなり高度な造りと繊細な制御を必要とします。モビルスーツってすごいですね。それとこの武器は広い範囲に被害を与えるみたいなので、ヘタをすると味方を巻き込みそうです。そのせいか、クラッカーは、劇中でここでしか登場しなかった気がします。


 ガンダムが怯んだ隙に間合いを詰めたグフが、ヒートロッドをお見舞いします。ハイパーバズーカに巻きつくグフのヒートロッド。それを伝って電撃が“じわじわ”やってきます。咄嗟にバズーカを放り出し、バズーカの誘爆をシールドで防ぐガンダム。その反応の速さにランバ・ラルが感心しています。

 ガンダムの援護に到着するガンタンクとガンキャノン。2機のザクが、これに当たるようです。「やってやる、やってやるぞ、新型のモビルスーツがなんだ」とガンダムがグフに突進します。戦闘力が未知数の相手に無謀すぎるぞ、アムロ。またもヒートロッドにやられます。08小隊では、Ez8がこれを喰らって電装系がダウンしましたけど、RX78は大丈夫のようです。

 アムロは怯まず、シールドを投げつけ突進、グフにボディーブロー。間髪入れず、ビームサーベルで切りつけます。普通のザクならこの間合いで討ち取ることができるのでしょうが、そこはベテランパイロットが乗る新型グフ。あっさりシールドで受け止められ、強烈なキックをお見舞いされてしまいます。

「こ、こいつ、違うぞ。ザクなんかと装甲もパワーも」

アムロは“やられる”と恐怖に震えたことでしょう。しかし、敵はあっさりと引き上げていきました。「見逃してくれたのか…」。敵新鋭艦がモビルスーツを収容しつつ、強烈な光りを発して上昇していきます。



 ホワイトベースに戻ったアムロが目にしたものは、全世界に放送されている、ガルマ・ザビ中将の国葬の模様。そしてギレンの演説…。アムロたちサイド7組にとっては、初めて目にする本当の敵の姿…。今まで戦ってきた前線の敵兵士でもなく、TVの中で演説しているギレンでもなく、ジオンという“国家”。「こ、これが、敵…」とアムロ。

 それにしてもギレンのアジテーションの力は素晴らしい。人々に対して情緒的に訴えかけ、あおりたて興奮させることによって、大衆の思想と行動を自己の思いどおりの方向へと操作することを「アジ演説」と言いますが、まさにギレンはヒトラーの再来のごとく民衆をあおっていますね。戦時国債も、どんどん買ってもらって資金を作らなきゃいけないし。チャーチルもルーズベルトもそうですけど、戦争するときのリーダーって演説が上手くないと務まりませんね。

 そんなギレンに一人気を吐くのがブライト。「何を言うか、ザビ家の独裁をもくろむ男が何を言うのか」。TVに向かって少しオーバーなブライトですが、そうでも言わないとアムロたちもギレンの演説に飲み込まれてしまいそう。

そしてもう一人。場末の酒場でグラスを傾けるあの男…。



つづく


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2 コメント

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おひさ~ (ま~べりっく)
2010-03-27 22:04:00
いよいよ、あの酒場でのセリフですな・・・。
こうしてブログを拝見させていただいてると「あっそうだった。」と思い出されることばかり。記憶って結構あいまいなものですね。
コメント感謝です (BONO)
2010-03-28 00:20:47
あのセリフには、あえて触れません。誰でも知っている部分は今さら書く必要もないと思いますので。

 この酒場でのシャア様は、どういう状態なのでしょうね。ドズルにクビ切られているのでしょうか。つまり、シャア“もと”少佐の状態?すると、シャアとドズルとの間にどんなやり取りが行われたのか、すごい興味があります。

 シャアのことだから、澄ました顔で、これ以上ないくらいの「言い訳」を並べたかも知れません。そんなシャアに、ドズルが言いくるめられそうになったとき、後ろからキシリアに「キッ」と睨まれたとか…。

「いや~すまん、ま、そういうことで、お前クビ!」とドズル

 それでシャアが酒場でヤケ酒呑んでいるときに、ギレンの演説があり、「坊やだからさ」と思わずつぶやく。内心は「ふん、俺が悪いんじゃないもんねーだ!」って感じでしょうか(笑)


次、悲しき「再会、母よ」です

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