BONOBONO DIARY

BONOさん音響・照明奮闘記

ジャズのPAとは?

2012-07-16 | PA関係
 昨日の日曜日は家族とともに行動し、とても楽しく豊かな時間を過ごしました。介護職を続けている限りなかなか日曜日が休みになることはなく、希望して休みを取ってもそれは音楽活動のための休みだったりするので、丸々一日、家族サービスに当てることが出来た日曜日は久しぶりです。夜は、これまた久しぶりの焼肉で、子供も楽しかったようです。



 さて今日は海の日で祝日ですが出勤でした。もうあと正味1ヶ月しかない今の職場ですので文句は言いませんけど、土日が充実しすぎてかなりお疲れモードな一日でした。仕事中は仕事に集中しようと心に決めていますけど、ふと

ジャズのPA仕事が入ったら、私はまともに出来るんだろうか?

と頭をよぎりました。そしたらもうそのことで頭は一杯です。がっちゃんがカルチェのマスターから頼まれてジャズバンド(ビッグバンド)をPAするらしいのですけど、もし将来、私に振られたときに、あのPAにはうるさいマスターのお気に召すような仕事ができるんだろうか?ジャズは全くの素人です。



 ならば今からジャズの勉強をすればいい。カルチェに足を運び、マスターに解らないことは聞けばいい。今日は月曜で、ジャズセッションの日だから、多くのプレイヤーがお集まりのはず。きっと良い話がたくさん聞けるのでは、と仕事の疲れも忘れて、雨が降りしきる中、カルチェに行きました。



 私の読み通りにベースのY氏、ピアノK氏、ボカールのミナミさん、その他凄腕のミュージシャンが大勢来られていました。私は片端から名詞を差し出して、ジャズのことを聞きます。ジャズコンボは何を中心にアンサンブルが組み立てられているのか、ビッグバンドになるとどんな編成でキーマンが誰になるのか、など素人むき出しの質問から、ジャズドラムのマイキングは?ウッドベースはDI?と実際にPAをする時のコツみたいなものまで。



 いろいろ話を聞いている間もセッションは続いていて、素晴らしい演奏を聞かせてくれています。実際のところジャズコンボだとPAが必用なほど広い場所ではやらないらしいので、PAがいるとなるとそれは大抵ビッグバンドになります。サックスセクションが1番から5番までいて、誰がソロを取るのか、とか、盛り上がり部分は主にトロンボーンセクションが前に出てくるなど、興味ある話は尽きませんでした。



 最後に言われたのは、「返しさえちゃんと返してくれれば、中でだいたいの音量レベルの調整などはできるから、PAは我々が演奏しやすい環境を作ることに専念してください」とのことでした。結局は“返し”に尽きるようです。また「返しがなくても演奏できるようにはしてますけどね」とも言われました。つまり“返しがなくても私たちは演奏できる技術はありますが、それに甘えてまともな返しが出来ないPAを次は使いません”と言うことでしょうか。私は必ずや2回目も使っていただけるPA屋になりたいと心に誓うのでした。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ご無沙汰しております。 (通りすがりのアーティスト)
2012-07-17 02:57:22
何時もブログ拝見しております。

>返しさえちゃんと返してくれれば、中でだいたいの音量レベルの調整などはできるから、PAは我々が演奏しやすい環境を作ることに専念してください。

その通りだと思います。

外音を作るのも大変難しいとは思いますが、アーティストの演奏のしやすい環境と言うのは難しいと思います。

最近オペレーターのエゴ?

みたいな人がい多いような気がします。

え?聞こえないの?とか。

有る程度出しすぎるアーティストも悪いとは思いますが、上から目線のオペレーターさん多いですね。

言いたい気持ちも分からなくはないですが…。

決してオペレーターさんの悪口をい言うつもりは有りませんが、オペレーターの良いなりになるだけではなく、アーティスト側も色んな意味で勉強して知識をつける事も重要だと思います。

これから色んな事で大変だと思いますが頑張って下さい!!

応援してます!!
通りすがりのアーティストさま (BONO)
2012-07-19 10:09:35
いつもコメントありがとうございます。

これからしばらくを音響に打ち込んでみようと思っていますが、なぜ私が音響に興味を持ったのか、なぜこうも音響に惹きつけられてやまないのかをもう一度考えてみています。

確かに上から目線の音響屋さんは残念ながら多くて、講釈が多いわりに実際にはとても演奏し難い環境だったりします。そりゃ解ってないミュージシャンも多々いますが、音響担当者はそれをも受け止めてなおより良いステージ作りを目指さなくてはなりません。

そのためには人格的にも優れた音響担当でありたいと私は思っています。現時点では小さなことにこだわり、いつも難しそうな顔をしている器の小さい私ですが、会った瞬間にこの人なら任せられる!みたいなオーラを纏いたいと思います(笑)

私の手帳の最初のページに書いてあり、朝晩に声に出して読み、自分の心に言い聞かせている私の目標があるのですが、それは

すぐれた音響技術者となり、たくさんのミュージシャンの力となる

です。プロにはなれないかも知れませんが、頼れる音響さんになりたいと強く思っています。

コメントを投稿