BONOBONO DIARY

BONOさん音響・照明奮闘記

ジオンの脅威 その3

2010-03-25 | ガンダムレビュー
 第12話「ジオンの脅威」です。太平洋上を飛ぶホワイトベース。アムロが部屋にこもって、何か機械をいじっています。ここはアムロの部屋なのでしょうか?それにしては殺風景な場所で、とても日ごろ寝起きしているような生活感がありません。カメラのアングル的に、いつも寝転んでいるベッドも、ブライトとやり取りしているモニター付きの回線も写っていませんのでよく解りませんが、サイド7以来一緒だった避難民たちが出て行って、空いた部屋がいくつもあり、その一つを使っているのかも知れません。

 フラウがそんなアムロに、サンドイッチとスープか何かを差し入れしています。ミデア輸送機が運んできてくれた食料でしょうか。ハロが「アムロ、ノウハレベル、オチテル」とか言って、アムロの脳波レベルの測定をしているような描写がありますが、どうなんでしょう?ハロって、どんだけ高性能なの?「ゲンキナイナ、アムロ」って言うくらいなら、相手の言葉や目と口の形を読み取って、判断するのでしょうけどね~。たぶん元気がないと判断したら、続いてそれっぽい適当な言葉をしゃべるようにプログラムされているんでしょうね。



 ブリッジではブライトが、ホワイトベースのエンジン出力が落ちていることに苛立っています。メインエンジンの3番ノズルの推力が、2パーセント落ちているとセイラが報告します。実数値で40トンとセイラが続けます。と言うことは3番ノズルがフルパワーなら、2000トンの推力です。これだけで充分スペースシャトルが打ち上げられる推力を発揮しますが、ホワイトベースはこのノズルを8本まとめたもので一つの巨大なノズルを形成していて、さらにこれが4基集まって一つのエンジンになっています。それを左右に2基装備していますので、40トンくらいのパワーダウンで、そんなに目くじら立てなくてもいいような気もします。ちなみにホワイトベースの設定上の総推力は55万トンです(ニミッツ級空母を5隻持ち上げちゃいます)。すごいですね、さすがに大気圏を突破する船です。

 前回、ダロタ隊を撃破した後、連邦軍基地に下りることが出来なかったのは、こんなすごい戦艦を修理できるようなドックを備えた基地がなかったからかも知れませんし、そのことを口実に、ジオンに目をつけられているホワイトベースを各基地が追っ払ったとも言えます。

 ブリッジを掃除に来たらしいキッカたちに「ここは遊び場じゃない」と怒鳴るブライト。どうやら疲れが溜まってきているのでしょう。後のことをミライに任せて、少し休むようです。いつまでも戦闘空域をウロウロさせられながら、頼みの連邦軍本部がはっきりしないこの状態がかなり堪えているのかも知れません。



 自室でイスに倒れこむブライト。そこへミライが入ってきます。「なんだい?」と聞きながら胸のファスナーを上げるあたりの演出が細かい。「別に」とミライ…。この二人の距離感が微妙でくすぐったい感じですね。時間があれば、ここでミライ相手に愚痴るブライトなんでしょうけど、それを許す余裕はないようです。「ジオンです!」とブリッジのセイラから報告が入りました。

 大気圏突入カプセルにしては大きすぎる…。連邦軍のデータに、ジオン軍で大気圏突入できる艦船はないのでしょう。ザンジバル級の建造に関しては、わずかながらつかんでいたかも知れませんが、まさかこの敵がそうだとはブライトたちは夢にも思わないでしょうね。よりによって最新鋭の戦闘艦と鉢合わせするなんて。戦う相手の実力がわからないと手の打ちようがない。

 ザンジバルが発砲。正確な射撃でホワイトベースが被弾します。巡洋艦クラスの火薬砲のようです(画面では連射になっています)。これはたまりません。ホワイトベースは必死に応戦しつつ、雲の中に退避します。



 雲の中は嵐です。稲妻が光ります。フラウや子供たちが稲妻に怯えています。「ジオンの新兵器かしら?」。ミライやブライトは地球育ちだから、雷のことを知ってはいても、こんなに近くで見ると驚くでしょうね。

 アムロの様子がやはり変です。唖然とした表情で雷を見つめています。アムロの脳裏には、自分に向かって突っ込んでくるガウと銃口を向けるイセリナのイメージが去来しているみたいです。前回のイセリナのエピソードは脳内削除してますから、ここもカットです(笑)。ここは劇場版では、母カマリアのイメージになっています。

 ザンジバルのみなさんも同じように稲妻に驚いて、アムロもフラウも、ラルもハモンも同じスペースノイドなんだな~って思う瞬間です。同じものに心動く者同士が、主義主張が違うだけで殺しあわなくてはなりません。




つづく


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