介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

新しいブログにリンクしています。7つのテーマにわけました。引き続きお読みください。

第3130号 医療の再生を考える 

2009-08-18 11:12:02 | 医療
写真は、奄美の滝です。 光の中で の8月18日付け記事からお借りしています。

【きっかけ】
このテーマをとりあげたのは、雷じじの昼寝 の8月16日付の記事で、「220兆円を活用させよう」というタイトルの提案です。

この提案は、2008.02.07付けでおなじブログで 『あなたのいのちが危ない』医療・社会・国家 と題された提案が元になっています。

以下、その冒頭部分:
大都市で、急病人が引受病院がなかったため死亡して
しまった。
地方や過疎地ではどうか?  病院などの規模の縮小や
閉院の動きが急である。某県では、6か所の病院・診療
所の無床化が強行されようとしている。
その原因は、医師数の不足と赤字である。
医療崩壊はのっぴきならないところにきている。
あなたの命が危ない・・・のである。

【日本の医療制度・・復習】
厚生労働省のHPから、いまの日本の医療制度・医療保険制度を簡単に復習しておきましょう。

日本の医療制度

【私の勉強から】
私のこのブログでは、「医療」というカテゴリをもうけていて、これまでに130件の記事があります。
ほとんどは、医療に関する厚生労働省の発表した資料や医療に関する啓蒙的な本の紹介です。

自分の意見らしきものを表明しているもの:

見捨てられる医療弱者 2007.08.30
後期高齢者医療制度 5 私はこう考える 2008.04.16

【民主党のマニフェスト】

民主党 には、医療政策について書かれています。pp.18-19. 21と22の項。

*自民党は、現在の医療の惨状をもたらした責任者でもあり、この記事では自民党のマニフェストはとりあげません。

【争点は3つ】
「雷じじの昼寝」提案が整理している通り、争点は次の3つです。

1 財源
2 偏在の解消
3 教育と養成

以下、簡単にコメントします。

○ 財源 医療費は年間ざっと30兆円使っています。その財源は、保険料(本人と企業が半分ずつ)、税、窓口負担です。

医療費の財源問題は、税制の問題(消費税など)と年金や介護の費用なども視野に考える必要がありますね。
*パチンコ産業の売り上げが24兆円程度ですね。
自動車、テレビ、携帯電話などのモデルチェンジのコスト、ビールのテレビコマーシャルなど、
社会的に見てもう少し節約できないか?という費用もありそうです。

○ 資源の偏在
日本では、富・情報・権力は東京に一極集中しています。私は、東京にも長く住み、北海道の田舎や鹿児島にもきてみて、
この富・情報・権力の集中が強まっていることを痛感します。
新聞社や通信社、テレビ局。本社は、みんな東京です。全国区の企業・メディア・大学など人事は東京で決まる。
この極端な遍在の構造を正すということが、医療資源・医療スタッフの遍在を緩和するための前提です。

○ 教育
開業医の子弟が多額の入学金を用意して私立大学医学部に入るという構図は、先進国では日本だけではないでしょうか?
提案のように、医学部は国立として(そういえば、大学自体にも「国立」はなくなっている)公共性ある養成をすべきですね。

この場合の問題点は、国立に伴う運営の硬直化があげられますね。

最近では、看護大学が県立で設置されたり、一部の県では福祉学部・福祉大学が県立のものもありますね。
すでに多数の私立の福祉大学ができているので無理かと思いますが、できれば福祉もせめて県立にしてほしいですね。
*県立大となった場合の運営の硬直化(官僚化)という問題を避けて通れませんね。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 第3129号 癒される風景に出... | トップ | 第3131号 私が大新聞を読ま... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

医療」カテゴリの最新記事