写真は、照国神社。12月2日。
日露戦役凱旋云々とあります。
12月3日第1930号の続き。【その2】
○ Zivildienst
ドイツ語。英語で言えば、civil serviceか。辞書では、「民間勤務」
○ ドイツは徴兵制で
これを忌避する道が一つだけある。
宗教的な理由で武器を持つことが許されない人
○ その代わりに、公共性のある民間のほかの仕事に就く
その代表的な分野が、社会福祉の分野です。
○ この「軍務に代わって公共サービスに就く人」をZivildienstleistende
(「代替民間勤務履行者」といったところか)といいます。
○ このことの所管庁として、ケルンに「連邦代替民間勤務庁」がある。
Bundesamt foer den Zivildienst
→ブックマーク901「社会福祉学資料集」の6.4.(ドイツ/リンク)にリンクあり。
○ 連邦代替民間勤務庁が、2008年11月6日に公表した数字
11月始めの市民サービス従事者は 73,470人。
年間平均では、2007年で61,917人。
○ 詳細は、おいおい紹介しますが・・
毎年、若い男子が、(軍隊にいかないで)福祉現場に入る。
経済的な処遇は軍に準ずる。軍隊の訓練に代えて福祉の講習を行う。
→福祉の現場の人員不足を解消できる
これをきっかけに福祉の仕事をやる若者がいる
介護の技術を知る人が増え、社会に介護の理解者が増える
といった効果がある
○ ヨーロッパの緊張緩和によりドイツの軍隊の従事期間も減少し、これに伴いこの代替民間勤務の制度は廃止された、と聞いたのですが、いまのところまだあるようです。
○ ドイツ以外でも、「軍役に代わる民間業務」というシステムはヨーロッパ各国にあるようです。詳しくはこれから調べます。
日露戦役凱旋云々とあります。
12月3日第1930号の続き。【その2】
○ Zivildienst
ドイツ語。英語で言えば、civil serviceか。辞書では、「民間勤務」
○ ドイツは徴兵制で
これを忌避する道が一つだけある。
宗教的な理由で武器を持つことが許されない人
○ その代わりに、公共性のある民間のほかの仕事に就く
その代表的な分野が、社会福祉の分野です。
○ この「軍務に代わって公共サービスに就く人」をZivildienstleistende
(「代替民間勤務履行者」といったところか)といいます。
○ このことの所管庁として、ケルンに「連邦代替民間勤務庁」がある。
Bundesamt foer den Zivildienst
→ブックマーク901「社会福祉学資料集」の6.4.(ドイツ/リンク)にリンクあり。
○ 連邦代替民間勤務庁が、2008年11月6日に公表した数字
11月始めの市民サービス従事者は 73,470人。
年間平均では、2007年で61,917人。
○ 詳細は、おいおい紹介しますが・・
毎年、若い男子が、(軍隊にいかないで)福祉現場に入る。
経済的な処遇は軍に準ずる。軍隊の訓練に代えて福祉の講習を行う。
→福祉の現場の人員不足を解消できる
これをきっかけに福祉の仕事をやる若者がいる
介護の技術を知る人が増え、社会に介護の理解者が増える
といった効果がある
○ ヨーロッパの緊張緩和によりドイツの軍隊の従事期間も減少し、これに伴いこの代替民間勤務の制度は廃止された、と聞いたのですが、いまのところまだあるようです。
○ ドイツ以外でも、「軍役に代わる民間業務」というシステムはヨーロッパ各国にあるようです。詳しくはこれから調べます。
いつもお世話になっています。
「軍務の代わりに福祉に従事する」制度について、思い出したことを書いてみたいと思います。
少々古い本ですが、『21世紀を担う人々 保健・福祉マンパワー対策本部報告中間報告』中央法規(厚生省大臣官房政策課編集 平成3年7月10日発行)の176頁に「『シビルディーンスト』制度について」と題して紹介されています。ちなみに、ここでは西ドイツの制度とされています。
部分的に引用してみますと・・・・
「西ドイツでは、男子について兵役が義務化されているが、良心的兵役やその他の思想、信条の理由から兵役の替わりに福祉サービスに従事することができる(1960年1月13日施行、その後1973年8月9日改正成立、1984年改正(直近))。
兵役は16ヶ月であるが、就業内容の違いからシビルディーンスト従事は20ヶ月となっている(シビルディーンスト法第24条)。就業の場はあらゆる福祉施設におよんでいるが、主として、老人ホーム、介護老人ホーム、身障施設の入所施設、及びソーシャルステーションなど老人、障害者等の在宅福祉サービスセンターなどに勤務している。
兵役と同様、義務期間中は給与がシビルディーンスト庁から支払われるため、施設側、経営者側にとって貴重なマンパワーとなっている。また、青年期の男子であるため、直接処遇の戦力としても大きな戦力になっている。」
平成4年頃だったと思いますが、日本社会福祉学会の地方(関西)部会の学会でマンパワー不足を埋める対策として、ある研究会の文書が紹介されました。その内容が、若年層に一定期間、介護施設等で介護活動に従事することを義務づけるようにするというものでした。それを聞いた時、西ドイツのこの制度のことを思い出し、その制度は西ドイツの「シビルディーンスト」制度からヒントを得たのではないかと考えました。
日本には、徴兵制はありませんので、それを引き替えに介護に従事させるというわけにはいきませんが、少子化が進行し将来にわたって安定して人材を得られない状況があるなら、また「提言」か何かで「介護活動徴兵制度」なるものが出てきそうですね。しかし、職業選択の自由が認められている中で介護・福祉に人材が集まらないのであれば、まずは政策で何とかして欲しいところですけどね。
いつもながら的確なコメントありがとうございます。
ドイツでは、この制度はなくなる方向と聞いています・・それをフォローしながら、少し日本の福祉がなぜ社会に根づかないのか、を考えてみたいという野望?をもちました。
(宗教とか、政治とか、平和とか)
日本では
外国の制度を根っこを理解しないで輸入しようとしますが、そんなことはできないわけですね。
まず、日本では憲法9条があります。(運用の実態は、別途の重要問題ですが)・・
ここらのことを少し丹念に書いておこうか、
と残り日数を数えながら思いたった次第です。
充分な理論武装はないので、遥香さんの切れ味鋭い批判を期待しています。
日本の国内で、「介護活動徴兵制度」なるものなどが構想されないように!
*きちんとした論文で書くべきでしたが、いまや老兵にはこのブログしか発言の機会はなくなりました。