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いつも書く時に奇妙に感じる言葉です。嫌は、イヤ・キラウという意味なのに、「機嫌がよい」「上機嫌」と、キラワナイ意味でも使うことがあるからです。
そこで、少し調べてみました。
この言葉が使われはじめたときは、日本国語大辞典の用例でみると、鎌倉時代には、「他人の嫌がることをおもんばかる」という意味を持っていたのが、室町初期になると、時機、場合、事情、安否といった意味でも使われるようになってきたということのようです。
(徒然草の155段には、“世に従はん人は、まづ機嫌を知るべし。ついで悪しき事は、人の耳にもさかひ、心にもたがひて、その事成らず。”とあり、この機嫌の、頭註(日本古典文学大系 岩波)には、「もと譏嫌に作り、そしり、きらうこと。転じて、ここのように、時機、潮時の意」と出ていました。)
かくして、事情や、様子がよければ、「機嫌がいい」と表現せざるをえないし、「御機嫌伺い」もあるというわけです。
ただ、そこから派生した「機嫌をとる」という言葉には、「他人の気持ちをおもんばかる」という原義がまだ残っていたのが、現代では、相手に「へつらい、おもねる」といったニュアンスだけが大きくなってしまって、嫌なものに変貌したようです。
こうして斜めになった「機嫌」という言葉の、ご機嫌を直そうとして、ご機嫌取りをしても、もう手遅れです。 「御機嫌よう!」
唇を震わせても、言うべきことは言わなければならない。厳しいことですがそういう場面がありますね。機嫌を窺うわけではないのですが、大抵のことは目を瞑って、目を逸らして、眠った振りをしてやり過ごすことが多く、後味の悪い思いを常に持っていることになります。唇を震わせるほどの発言は、その後も心が震えますが、それでも後味はすっきりします。大げさに言えば生きていることを実感します。
瓢箪鯰も、こうして捕らえてしまえばしめたもの。機嫌をとる必要は無い。もう、のらりくらりは言わせない。
事情があって、しばらく一切の、気ままな暮らしを変えなくてはなりません。「ご機嫌伺い」も出来なくなりそうです。
決断がついたらお知らせします。
世の中、上手くいき、当方などもナイスガイと評されていたかもしれませんね。
帝王切開のオペを終えた女性の談話に”気分は良好”
がありました、気分の悪くなるニュースが多い日々が続いていますが、やっと明るいニュースですね。
ところで、”嫌”の因数分解=女が兼ねる==女性の
決断力の遅さと・・言う説があるそうですね。
買い物時間が長いと言う点で、少しは残っていますが、昨今は男性より女性の方が決断力がすばやい。
大昔、”男のお子様”と言われた当方も煩いお爺ちゃんとあいなり・・、ご迷惑をかけ、皆様方の機嫌を悪くしていると・・・自戒。
嫌の因数分解、面白いですね。知りませんでした。
私は決断が早すぎてよく失敗し、後悔します。単に、考えが浅く、見通しがきかないというだけのことです。
大なり、小なりみんなご迷惑をかけなくては生きてゆけません。「ご機嫌取り」に終始するより、爽やかでしょう。
笑ったような鯰さんと目が合いました。 おなじ沼仲間! うれしいので機嫌を直します。
boa!さんの気をひこうと 写したので載せますね。
機…[名]
1 物事の起こるきっかけ。また、物事をするのによいおり。機会。時機。「―を見る」「反撃の―を逸する」
2 物事の大事なところ。かなめ。「―を制する」
3 飛行機。「プロペラ―」
4 仏語。仏の教えに触発されて活動を始める精神的能力。教えを受ける人、あるいは修行をする人の能力・素質。機根。
どれに当たるのでしょうか。 お教えねがいます。
機嫌をなぜ気嫌としないのかとは、難しい質問です。
その気がないから、気配だけで、気付かずに習慣で機嫌と書いてきましたが。
なにかお解かりでしたら、気を悪くせずに教えてください。
さて、 機嫌は、もとは[譏嫌]と書く仏教語で 気嫌は誤りと在ります。 北原保雄編『明鏡国語辞典』
また、杉本つとむ著『語源海』(東京書籍 2005年刊)によれば 本来は〈 譏嫌 〉で、譏(そしる)と嫌(きらう)の意。すなわち、仏道修行者が世間から譏や嫌をさけるために相手の出方をまつこと、さらに、よき機会をまつ、様子、安否などの意が派生し、現代のような意味に変化。表記も譏が機会の機と置換された。
思った通り! 嫌な機会に恵まれる。それで機嫌が悪いのでしょうか。
大久保慈泉著『仏教 いわく・因縁 故事来歴辞典』(国書刊行会 1992年刊)には「譏嫌が正しい。罪悪の動機、原因となるべきもの。したがって人間は他人の譏り嫌うことをよく知ることが大切。これから機嫌をとるという意味になり、さらに心もち、気持ちをいい、また[ご機嫌はいかが]などと消息や安否をたずねる意味にも用いられるようになった。」という記述がありました。 以上図書館の知恵も拝借して調べました。長々と済みません。