通読×2、終了~。
西尾維新の『化物語』シリーズ最新刊。作者自身も後書きで述べてますが、『化物語』の「セカンドシーズン」第一話、といった趣きのお話です。
『つばさタイガー』とのサブタイトルで分かる通り、今回も羽川翼の物語。
ここから先は、語り部を阿良々木くんから各ヒロインにバトンタッチする格好になるんでしょうか。少なくとも今回は羽川翼の独白形式で物語が紡がれていきます。
主人公たる阿良 . . . 本文を読む
先日の記事で予告していた話。
既に1巻(無印ヘヴィーオブジェクト)の記事でもコメントしましたが……2巻(『採用戦争』)も、やはり残念、そして勿体無い作品でした。
1巻の時点で、ある程度2巻目の厳しさの予想はついていたのですが……しかし、予想と期待は異なるもの。2巻目の厳しさを「予想」すると同時に、私の「予想」を上回るリカバリーで持ち直すことを本気で「期待」してもいたのです。デビュー作だ . . . 本文を読む
詳しい検討記事は後日改めて書くとして……とりあえず読了しました。
いやここしばらく余裕なくって。ようやく読めたw ついでにようやくブログも書けた。
これは上手いなー。ある意味で突飛な設定が、すごくストーリーと噛み合ってる。その噛み合いっぷりが最後の最後まで凄い一貫してる。
いやー、いいもの読んだ。うん。
これ以上の分析は、また後日ということで。 . . . 本文を読む
麻雀関係で後回しになってましたが、SAOの3巻、読了しました~。
いやはや、あの続編の作りづらいSAOの1巻から、どう話を作っていくかと思いきや……。
「敵」の造形が分かり易過ぎるきらいはあるものの、実に見事。
舞台をALOという「妖精の国」を模した新ゲームに移し、種族の概念、飛行、魔法の導入、どスキル制。ゲーム自体は始めたばかりであるキリトこと桐ヶ谷和人の視点から、自然と理解させてくれ . . . 本文を読む
電撃文庫の新作、『ヘヴィーオブジェクト』。
あの『とある魔術の禁書目録』の作者が打ち出した新作です。世界観的にも『禁書』とは全く別個の世界、別個のシリーズですね。これが『シリーズもの』として続くかどうかは別として。
元々私は個人的に、『禁書目録』の作者には『禁書』から離れた別シリーズを書いて欲しいな、と思っていたのです。巻を重ねるごとに小説家としての腕を上げる姿に、「この上がった腕で、過去に . . . 本文を読む
『イリヤの空~』について考える時、やっぱり外せないのは『榎本』という男の存在。
こいつがまた、いい味を出している。
「世界の知られざる裏側」に直接繋がっている人物であり、中学生に過ぎない主要キャラにとっては手の届かない高さにいる「大人」であり、でも、学校の先生などよりよほど親しみが持てる相手で、だからこそイザという時の豹変が凄まじい凄みとなる。
しかし、原作の表面から読み取れるデータは、驚くほど少ない。
ちょっと推測・妄想も交えつつ、この『榎本』という人物像について探ってみたいと思う。
あ、ネタバレしまくりなので、未読の人は注意。 . . . 本文を読む
メガミ文庫、日日日著、『ビスケット・フランケンシュタイン』。
……面白い!w
実はこの作者の作品を手に取るのは今回が初めてだったのですが……どうも私と「似た畑」の出身なのか、膨大な医学的生物学的な薀蓄のなかに嘘八百混ぜ込んだ衒学的雰囲気に満ち満ちた作品なのだけども。
いやー、単巻で終了(たぶん)のラノベとしては、なかなか面白く一気読みしてしまいました。所々リアルの知識で「ヲイヲイ!」とツ . . . 本文を読む
前の記事の続きというかなんというか。
『ソードアートオンライン1』の凄みは、やはり徹底した「削り」にあると思う。
元々この作品、7年前の電撃大賞用に書き始めたものの、応募用の規定枚数内にどうしても収まりきらず、応募を断念した代物だと言う。
それが、改めて書籍として世に出ることになったわけだ。既に「新人希望」ではなく「1作品出したプロ作家」だから、「新人賞用の規定枚数」は無視できる。電 . . . 本文を読む
「アクセル・ワールド」の作者で、ネットで公開していたという作品の書籍化。
いやー、上手い。流石に上手い。
ネット公開時には惜しくも気付かずにいてしまったのだけど……また、きっと書籍化に当たって様々な手直しがされているんだろうけど……これは上手いなー。7年前に「コレ」を書いていたなら、「アクセル・ワールド」の鮮烈なデビューも納得だ。
世界設定と物語とが上手く噛み合い、恋愛とテーマが上手く噛 . . . 本文を読む