私達は、もし近くにいたら、いったいどうなっていたのかな?なんて、
そんな妄想をすることはあっても、
いつも、妄想で終わる。
決して、会いたいなんて、お互いに言わなくなっていた。
言われた方は、きっと困るだろうから。
だから、
言わないと決めていたのに、、、
なのに、どうしてだろう。
今日の朝のLINEで、
なんの抵抗もなく、私は、彼に、会いたいって言ってしまった。
不思議だった。
素直すぎて困る。
私は,,時々、そうやって、自分の思いだけをぶつけてしまう。
彼の心と身体は、鉄で出来ているとでも思っているかのように。
そんな錯覚をしてしまう。
会えたら会おう。
私には、ちょうどいい返事だった。
無理することなく、成り行きに任せる。
会える時が来れば、会えるだろうし、
そんな時は、来ないかもしれないし。
彼は、私に微塵も期待を持たせない。
それが、優しさなんだって、痛いほどわかる。
この返事以外に、今の私にふさわしい返事は、きっと無い。
頭のいい人。
やっぱり、私は、今日も、彼の手の中で、転がされている。
それだけは、確か。