夜、
彼が私の部屋に来た。
嬉しかった。期待してなかったから。
彼の身体からは、お風呂上がりの、石鹸の香りがした。
私は、もうすでに、暑くてベッドの上で汗をかいているというのに。
今夜は、夏の夜みたいに蒸していた。
私は、下着だけの姿になって、
いつの間にか、
大きく丸みを帯びた部分が、あらわになっていた。
耳元で、優しくささやく
彼の言葉に操られて、力が抜けていくのがわかる。
この身体は、とても感じやすい。
彼の指は、陰と陽を使い分けながら、私を操る。
焦らされるのが、こんなに辛くて、苦しいなんて。
ひどいことをする人。
私は、必死に彼に頼んだ。
いいよ。と、言ってもらった後、
彼の手で、髪を撫でてもらい、
私は一人、ベッドの上で、全身をそらしながら、ふるえていた。
愛する人のそれが、子宮に当たるような錯覚を感じる。
彼の存在感を自分の中に感じられる。
女の幸せ。
彼は言った。
俺の子をはらんで。
その言葉と同時に、2人は一緒に天獄へ行った。
あなたの子を
はらんでもいいの?
これは、究極の女の幸せ。
その後、2人は一緒に眠りについた。
朝になって、私は、自分がとても満たされていることに気が付いた。
そして私は、ようやく、
今日までの、彼とのトークルームを
全部削除した…