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ハードロックバンド『KISS』への回帰

1970年代を代表するハードロック/ヘビメタバンドと言えば、『KISS』がすぐに思い出される。実は意外にも、僕が生まれて初めて親に買って貰ったアルバムが、1978年に発売されたKISS絶頂期のベストアルバム、『Double Platinum』であった。この頃はちょうどLAに家族で住んでいたが、当時はKISSが大人気で、このアルバムがどうしても欲しかったのだ。うちの親も最初はこのヘビメタ系でいかにも教育に悪そうなバンドのレコードを買うことに抵抗があったようだが、僕があまりにもせがむので渋々買ってくれたのを良く覚えている。そもそも、ヘビメタ系はそんなに得意な方では無く、ハードロックと言えるバンドで好きなのは、KISS以外にはヴァン・ヘイレンくらいだろうか?



最近、妙にKISSが聴きたくなってしまい、以前買っていたこの『Double Platinum』のCDを引っ張りだしてiPhoneにダウンロードした。今改めて聴いてみるとかなり新鮮な響きと共に、当時の興奮が蘇ってくる。このアルバムはKISSの第一期(70年代)のベスト版なのだが、シルバーに”KISS”と立体的に文字が浮かび上がったシンプルなジャケットは物凄くカッコ良かったのだ。



『Double Platinum』の曲目は下記の通りで、全20曲。レコードを買った1978年当時は2枚組みであった(A面B面、共に5曲ずつが2枚)。
1) Strutter ‘78
2) Do You Love Me
3) Hard Luck Woman
4) Calling Dr. Love
5) Let Me Go, Rock’n Roll
6) Love Gun
7) God Of Thunder
8) Firehouse
9) Hotter Than Hell
10) I Want You
11) Deuce
12) 100,000 Years
13) Detroit Rock City
14) She
15) Rock And Roll All Nite
16) Beth
17) Makin’ Love
18) C’Mon And Love Me
19) Cold Gin
20) Black Diamond

この20曲の中でも特に印象に残っているのは、1曲目の『Strutter ‘78』。この曲を聴くと、レコードを買って貰った1978年当時がかなり鮮明に思い出されるのだ。そしてノリがいいが哀愁漂う『Love Gun』も好きな曲。この全20曲の中でも特に一般的に有名なのはやはり『Detroit Rock City』だろう。昔『進ぬ、電波少年!』という番組でもBGMとして良く使用されていたが、何と言ってもあの映画『デトロイトメタルシティー』の元ネタになっていることでも有名だ。そして、何と『デトロイトメタルシティー』には、KISSのジーン・シモンズが出演しているところも見逃せない。今聴いてもカッコいいロックである。

そして、やはり個人的に相当好きなのは、物凄くシンプルな歌詞ながら、曲が明るいカッコいいロックに仕上がっている名曲、『Rock And Roll All Nite』である。この曲のサビ部分は、キムタクが主演していた『ウィダーインゼリー』のCMでも使用されているので、耳にした人も多いと思う。”夜通しロックンロールして、毎日パーティーしたい”というフレーズを繰り返すサビは至ってシンプル。しかしビートルズの曲もそうであったように、シンプルだからこそインパクトがあるとも言える。



その派手なヘビメタメイクや火吹きなど過激なパフォーマンスが印象的なKISSだが、やっぱりその骨太なロックは本物で、今聴くといい、名曲が結構多いことに気が付く。その後の多くのロックバンドに多大な影響を及ぼしたことは言うまでも無い。そのKISSを体感するには、この『Double Platinum』がお勧めである。
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