Ne-Yoの曲を聞いていると、マイケル・ジャクソンのニューアルバムでも聞いているかのような王道R&Bの心地良さがありながら、それでいてどこかマイケルとは違う新しさが込められたサウンドに心躍らされる。マイケル亡き今、RapやHip Hopでは無い、正統派のR&Bを聴かせらせるアーティストは少なくなったが、Ne-Yoのサウンドはまさに正統派R&Bの伝道師とも言うべき存在だ。
そして、ニューアルバム『Libra Scale』は下記全11曲を収録。
1) Champagne Life
2) Makin’ a Movie
3) Know Your Name
4) Telekinesis
5) Crazy Love
6) One in a Million
7) Genuine Only
8) Cause I Said So
9) Beautiful Monster
10) What Have I Done?
11) Beautiful Monster (Tony Moron Mix)
アルバムは、既にシングルとなっている『Champagne Life』で始まる。サビのハイトーンヴォイスによるハーモニーがあまりにも切なく、美しすぎるナンバー。若き日のマイケル・ジャクソンによる『Rock With You』や、時折カニエ・ウェストが『American Boy』が聴かせたバラード系にも通ずる、最高の1曲だ。歌詞も”素晴らしい人生をシャンパンで乾杯したい”、そんなャWティブなエネルギーが詰め込まれた1曲である。
そして個人的に最も好きな曲がシングル『One in a Million』。Ne-Yoのバラード曲の中でも最高傑作とも言えるナンバー。マイケル・ジャクソンの『Human Nature』にも通じる美しさを堪能出来る。
そしてやはりインパクトの強さでは、ノリノリのダンスチューンである『Beautiful Monster』。これは女性が持つ”美しきモンスター”の一面を歌ったもので、危険と感じながらも引き寄せられてしまう男性の心理を描いている。
また、シングル曲では無いが、個人的に最も惹かれたのが、10曲目の『What Have I Done?』である。これもまさにマイケルが歌いそうな美しいバラードなのだが、どこか遠い記憶を呼び覚ます系で、80年代の懐かしい気持ちにさせてくれる、最高に心地良いナンバーである。
Ne-Yoのアルバムは、2007年に出た2枚目のアルバムである『Because of You』でまずNe-Yoにはまった。これもまさにマイケル・ジャクソンのニューアルバムを聞いているかのような心地良いサウンドは、当時正統派R&Bに飢えていた僕を満たしてくれる傑作であった。その後2008年の『Year of Gentleman』は曲もバリエーションが豊かになって全体的に豪華となり、『Because of You』を超える素晴らしい傑作であった。これはちょうどマイケル・ジャクソンの素朴なサウンドが魅力の『Off The Wall』から完成度で頂点を極めた『Thriller』、又は『Thriller』からバラエティー豊かで且つ異なるテイストでの完成度を実現した『Bad』に移行していく際に感じた感覚にとても近い。つまり、今回の『リブラ・スケール』も素朴さというよりはどちらかと言えば豪華な前作の『Year of the Gentleman』を踏襲している。豪華で且つストーリー/テーマ性を持ったアルバムに仕上がっており、全体の完成度からすれば着実に進化していると言える。やはり、マイケル亡き後はNe-Yoで決まりである。
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