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最近サックス奏者、Candyと Davidにまたハマってます!

ここ最近、マイルス・デイヴィス、ジョン・コルトレーン、ハービー・ハンコックなど王道のモダンジャズのレコード観賞にハマっていたが、サックスと言えば、80年代にCandy DulferとDavid Sanbornにハマっていたことを思い出して、最近また聴き直している。

Candy Dulferは当時こんな美女が、あんなにサックスが吹けることが結構衝撃で、まさにルックスという下心から入って(笑)、彼女のアルバムを聴くようになったのを良く覚えている。『Sax a go go』という曲が大ヒットし、純粋なジャズというよりは、ポップスとジャズのクロスオーバーにファンクを少し加えた感じで、インストながらとてもノリが良く、聴きやすいサックスアルバムだったので、ジャズに詳しくない一般の人にもかなり受け入れられたのだ。プリンスとも共演していた時期もあったので、プリンスのファンクイズムなども注入されていたのかもしれない。一方で、コアなジャズファンからは、やや軽視される感じはあったと思うが、それでも彼女の演奏テクニックはかなり素晴らしいものがあったと思うし、サックスをより親しみやすいものに昇華したという意味では大きな影響を及ぼした1人ではないかと思う。今では歳をとったが、実は僕と同い年で今年55歳。誕生日も1か月しか変わらないのもあって、勝手に親近感を抱いているが(笑)、今ではいい感じのイケイケ姉ちゃんになっており、キレのあるサックス演奏は健在だ。

80年代一番よく覚えているのは、Kenny Gが颯爽と音楽シーンに登場してきて、ヒットチャートにもランキングしたことで一気にサックス音楽の市場が広がった。特に、1回聴いただけで彼の演奏とわかる独特で甘いサックスの音色はKenny Gならではで、アルバムは次々と大ヒットを記録。そしてそんな土壌の中で、ルックス的にも美人で、サックスも凄いというCandy Dulferも見事に乗っかったのである。

Candyのアルバムで個人的に一番素晴らしいと思うのは、2001年にリリースされたこちらのライブアルバム、『Candy Dulfer Live in Amsterdam』だろう。ライブの演奏ならではの臨場感とキレのある演奏テクニックが素晴らしく、ライブアルバムの音質クオリティとしてもかなり秀逸なアルバムだと言える。特に1曲目の『Bob’s Jazz』は出だしからキレっキレで見事なサックスプレイを聴かせてくれるし、途中ヒットバラード曲『For The Love Of You』ではAngie Stoneもボーカルで参加という豪華な内容である。Candyのアルバムを聴くのであれば、このライブ盤がおススメである。

続いて紹介したいのがDavid Sanborn。残念ながら、今年の5月12日に亡くなってしまった。享年78歳。まだ亡くなるには早い歳である。David Sanbornはどちらかと言えば、ジャズ・フュージョン音楽のジャンルに入るかと思うが、彼のファンキーなサックスも独特な音色で、まるで歌っているようにサックスを奏でる奏法は、『泣きのサンボーン』と当時呼ばれた。

David Sanbornも一時期結構ハマっていたが、彼のアルバムの中でのおススメは、1992年にリリースした『Upfront』というアルバムだ。彼の通算16枚目にあたるアルバムで、ニューヨークのThe Power Stationで録音された。アルバム全体を通してとてもキレのある演奏で纏められており、またDavid Sanborn以外にも、ギターにEric ClaptonやキーボードにMarcus Millerなどの豪華ミュージシャンも多数参加して作り上げられたアルバムであり、ジャズアルバムの名盤としてもなかなか充実したものになっている。6月に追悼の意味もあって、また久しぶりにこのアルバムを聴いていたが、やっぱり彼のサックスの音色は、Kenny GともCandy Dulferとも違っていて独特な魅力があったことを思い出させてくれた。

モダン・ジャズはやっぱり自宅のレコードプレイヤーでじっくり聴くのが一番良いが、Candy Dulfer、David SanbornなどはCDやiTunesでBGMとして移動中に聴くのにも合っているような気がするので、気軽にサックスを楽しむのであれば、この2人はおススメである。尚、Candy Dulferは今年の秋に来日予定で、Blue Note Tokyoでのライブがあるようだ。参加しようかどうか現在検討中だが、彼女はやっぱりライブでの演奏が一番いいので、何だか生でのサックス演奏もむしょうに聴きたくなってきてしまった・・・。

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