最近、たまらなくジョン・ヒューズの映画が見たくなり、マイDVDコレクションを引っ張り出して週末に彼の代表作3作品を一気に鑑賞してしまった。どの作品も懐かしく、久しぶりに観たせいかはっきり覚えていないシーンなどもあって、とても新鮮な気持ちで観ることが出来た。
観た3作品おをご紹介しよう。まずはなんと言ってもジョン・ヒューズ監督の名前を一躍有名にした1985年公開の『ブレックファストクラブ』。モリー・リングウォルド、アリー・シーディ、ジャド・ネルソン、エミリオ・エステベス、アンソニー・マイケル・ホール等、当時ブラット・パックと呼ばれた若手俳優を多く世に送り出した。


この映画は、色々なコンプレックスを抱える高校生たちが、罰として一日学校に拘束される中で心を通わせる青春映画の傑作。Simple Mindsが歌う主題歌『Don’t you forget about me』がまた映画の内容と絶妙にマッチして、当時サントラも大ヒットした。

この『ブレックファストクラブ』に主演して一躍人気女優となったのが、かなり前にブログでも取り上げたモリー・リングウォルド。当時、間違い無く誰もがモリーに恋してしまったが、モリーはいわゆる典型的なアメリカ美女じゃないものの、とてもキュートで個性的な魅力を持つ女優であった。

そしてモリーを一躍有名にしたのが、『ブレックファストクラブ』の前年の1984年に公開されたジョン・ヒューズの監督デビュー作、『すてきな片思い (Sixteen Candles)』。これがまた何ともキュートな青春映画で、モリーの魅力が満載であったし、80年代当時のハイスクールをまさにリアルタイムで経験していた僕にとって、思い出深い作品である。


そして『ブレイクファストクラブ』の翌年の1986年に公開された、ジョン・ヒューズプロデュース(製作総指揮と脚本(監督は別の人の指名))を手鰍ッた映画『プリティーインピンク』がなんと言っても僕が一番好きなジョン・ヒューズ作品である。モリーの人気もこの作品がピークであったし、OMDが歌って当時大ヒットした『If you leave』などサントラも80年代のトレンドに乗って映画も大ヒットした。



やはり今観返しても、『プリティーインピンク』のモリーはかなり可愛くて最高であった。赤毛のモリーはよくよく見ると決して美人では無いし、典型的なアメリカ人美女では無い。この映画の中でもクラスでちょっと変わった女の子といったイメージの役柄なのだが、昔アメリカNYのハイスクールに通っていた頃好きだった女の子のQuinnにどこか似ている雰囲気もあって、モリーと同時にハイスクール当時のことなども懐かしく思い出された。そしてこの作品は、あのハイスクールで有名な卒業パーティー、“プロム”がクライマックスに登場するが、当時自分もプロムに誰を誘うかドキドキしながら過ごした青春時代を思い出すことが出来るのも、この映画をまた観賞する楽しさの一つである。

このジョン・ヒューズ3作品、とりわけ『プリティーインピンク』は、今でも僕の大好きな映画の一つであり、ジョン・ヒューズ監督は当時間違いなくアメリカ青春映画の頂点に君臨していた映画監督であったことを改めて痛感することが出来た、そんな2018年の夏休みであった。