うつからの脱出 

日々の徒然なる思い、その他興味あることを書いています。

発病の経緯

2005-05-10 20:24:03 | こころ
昨日よりいくらか気分はましになった。ユーロジンに慣れてきたようだ。

今までの俺の発病にいたる経緯を少しづつ書いていこうと思う。
思い出しながらだし、時系列的にきれいに並べられないかもしれないが、
勘弁してもらいたい。

実は転職歴1回があるのだが、前の会社では同期のつながりがあり、それなりに
話のできる同僚がいた。プライベートでも趣味の仲間がいた。
しかし、移ってきてからはなかなかそういう仲間にめぐり合えない。
俺は自分から話し掛けることはめったにしない。中途採用ということで、
同期のものもおらず、職場でも空気のような存在になっている。
朝、「おはようございます。」を言ってから、帰るとき「失礼します。」まで
一度も口をきかないことがよくあるのだ。お昼も当然一人で社食で簡単に済ませ、
すぐ自分の机のPCに向かっている。ただ、それがさみしいとか、いたたまれないとかは
思わない。それで平和なのだ。嫌人的な性格はいつ頃から形成されたのだろうか?
それはまた別の機会に掘り下げていきたいと思う。

発病は俺が主任になり、プロジェクトリーダになってからだった。人付き合いの悪い俺が
率先して仕事をうまく回すために、上司や部下との間を駆けずり回り、ネゴシエーション
しなければならない。それは苦痛以外の何者でもなかった。夜遅くの帰宅が多くなり、
休日出勤もし、自分で自分を追い込んでいた。不思議と疲れは感じなかったが、
不規則な生活のせいで、食欲はなくなり、体重は減少し、次第に気力がなくなっていくのを感じた。

上司の勧めもあり、精神科の門を叩いたときはもう遅かったようだ。客先の仕様変更により
計画通り進まなくなったことを自分の能力不足のせいにして、自分の体を痛めることで
つりあいをとっていた。摂食障害となり、食べることに罪悪を感じるようになっていた。


未だに呪縛から抜け出せない俺がいる。
朝が怖い。夜が明けるのを感じるとき、それは出口のない下降感の始まり。

つづく。