カモメはとても種類の多い鳥だそうです。
学術的にはチドリ目カモメ科に分類される鳥類で、夏はヨーロッパやアジアの北部、カナダ西部、アラスカなどで繁殖します。
冬になるとアフリカからアメリカ、中国、日本などに南下して越冬するとのこと。
日本に飛来するのは主に亜種カモメだそうです。
カモメの種類はとても多いため、同じカモメでも少しずつ違いがあります。それが亜種で、大きくいえば「カモメ」であることに違いはありません。
もう10年以上も前になりますが、東京での会社員時代にカナダに旅をしたことがあります。
海に面したバンクーバーに泊まったとき、無数のカモメが港の冬空に舞うのを見ました。
夜になってホテルのベランダから異国の夜景を眺めていると、一羽のカモメがベランダの手すりに舞い降りて来たのです。
近くで見るカモメは驚くほど大きく、一瞬ののち、両の羽根を広げて海のほうに飛び立っていきました。
今でも忘れられないカナダの旅の思い出です。
――なほ北へ 行く船の白 冬かもめ(赤松五行)
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