季節のブログ『ほっとひといき・四季の便り』

日本の美しい四季の移り変わりのなかで、季節の風景や食べ物など何気ない日常を綴る日記です

『本日は大晦日・年越しの夜』

2018年12月31日 | 四季折々の風景

平成30年も今日で終わり、いよいよ『年越しの夜』となりました。

私が子供のころ、毎年この日は家族で夕餉の食卓を囲み、母が作った年越しそばを食べるのが習慣でした。

母が作る年越しそばは、濃い鰹だしに醤油や砂糖を入れた関東風の味。そこに母オリジナルの小エビの天ぷらと茹でたホウレン草を乗せ、熱々をみんなで食べるのが楽しみだったのを覚えています。

大晦日はどこも家庭の主婦は大忙しで、おせち用の煮ものを作ったり、元旦のお雑煮のおつゆの準備をしたりと椅子に腰かける暇もありません。

当時はそんなことも考えなかった私ですが、今になって自分が作る側となると「お母さん、大変だっただろうなぁ…」とつくづく感じます。

家庭の主婦は年中無休、大晦日もお正月も忙しいものなのですね…。

さて、そうこうしているうちに平成30年が終わりに近づきます。みなさまの一年はいかがだったでしょうか。

私は良いこともあり、そうでないこともあり。いろいろなことがあった一年だったような気がします。

来年は「平成」という時代が幕を閉じる年です。

はたして、どんな一年になるのか。私個人だけでなく、世界中のみんなにたくさんの良いことが起こる年でありますように、と心から祈っております。

みなさま、今年一年のご愛読、ありがとうございました。

どうぞ、良いお年をお迎えくださいませ。

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『シャンソン喫茶「銀巴里」が閉店した日』

2018年12月29日 | 季節のきねんび

「銀座の街角にあるシャンソン喫茶
 その名は銀巴里という私の古巣」

美輪明宏さんの「いとしの銀巴里」という曲はこんな歌詞で始まります。

『銀巴里』はかつて銀座に存在したシャンソン喫茶で、美輪さんをはじめ戸川昌子さん、金子由香利さん、クミコさん、長谷川きよしさん、古賀力さんなど、錚々たる名シャンソン歌手の方々が出演していました。

開店は昭和26年で、その後40年の歴史を刻み、平成2年に惜しまれながら閉店しました。

その間、『銀巴里』に関わったのは歌手のみなさんだけではありません。作家の三島由紀夫さん、吉行淳之介さん、歌人で劇作家の寺山修司さん、画家の中原淳一さん、作詞家のなかにし礼さんなどが演出に尽力したと伝えられています。

シャンソン喫茶(ライブハウス)でありながら、岡本太郎さんや江戸川乱歩さん、川端康成さん、遠藤周作さん、安岡章太郎さんなどの著名人も数多く訪れたという『銀巴里』。

今はない『銀巴里』の跡地、銀座7丁目の街角には「元 銀巴里跡」という小さな石碑が建てられています。

(※画像は『いとしの銀巴里』が収録された美輪明宏さんのアルバム「老女優は去りゆく」)

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『昔は黒かった?・正月の鏡餅の謎』

2018年12月27日 | 日本の四季の風習

この時期、お正月の準備として『鏡餅』を作るという方もいらっしゃると思います。我が家でも祖父母が健在であったころは、お餅をついて自家製の『鏡餅』を作っていました。

最近では既製品で間に合わせるようになりましたが、大勢で寄り集まって餅米を蒸かしたり、臼と杵でお餅をつく様はとても壮観だったという記憶があります。

『鏡餅』がいつから我が国に登場したかは定かではないものの、平安時代に紫式部によって書かれた「源氏物語」にはその存在が記載されています。

紫の上が姫君の歯固めの祝いをするシーンで「『鏡餅』を取り加え、新年の祝い言を交わして戯れ合っているところに源氏の君が現われる」という場面です。

ただし、当時は『鏡餅』を神棚や床の間などに供える習慣はありませんでした。現在のような形になったのは室町時代からで、武家では床の間に甲冑とともに『鏡餅』を飾ったといいます。

江戸時代になると民家では円形や菱瓢箪型の餅を供える習慣ができていました。そのころの『鏡餅』は現代のような「白」ではなく、黒米を用いた「黒い鏡餅」だったのです。

「餅といえば白いもの」というイメージがある現代人からすると違和感がありますが、江戸初期の庶民は日常的にも古代米のような黒米飯を食べていたので不自然ではなかったのですね。

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『風情あふれるクリスマス・マーケット』

2018年12月25日 | 四季折々の風景

ヨーロッパの街々でこの時期に開催されるのが『クリスマス・マーケット』。

その名のとおり、キリストの生誕を祝うクリスマスを迎える前に、4週間にわたって行なわれるイベントです。

街の広場には「クリスマス・タワー」という仮設の塔が置かれ、その周囲にはさまざまな屋台が店を出して街行く人々を迎えます。

マーケットという名前がついているように、屋台には食べ物や飲み物、プレゼントに適した可愛い小物や土産物、なかには家庭で使える実用品など、多岐にわたる品物が売られていて壮観です。

有名な『クリスマス・マーケット』には地元の人々だけではなく、近隣の街々や遠い地域からの観光客も訪れて賑わいます。

ヨーロッパで有名な『クリスマス・マーケット』としては、オーストリアのウィーン市庁前のもの、ドイツのバイエルン州ニュルンベルクのもの、スイスのチューリヒ中央駅構内のものなどがあります。

寒さ厳しいヨーロッパの冬に賑わいを呼ぶ『クリスマス・マーケット』は、中世の面影を残す風情あふれる催しとして大人気だそうです。

私もいちどは訪れてみたいなと思います。

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『冬至・ユズ湯で風邪知らずの理由』

2018年12月22日 | 四季折々の風景

本日12月22日は「冬至」。くだものの柚子を浮かべたお風呂に入ると『風邪を引かない』といわれている日です。

柚子(ユズ)の原産地は中国の揚子江上流とのこと。我が国では、飛鳥時代にすでに栽培されていたと伝えられています。

平安時代の書物で、宮中の年中儀式について記した「延喜式」には、祭祀や儀式で奉納するくだものとして、橘や梨、李、アケビなどに並んで柚子も挙げられているそうです。

ところで、柚子を入れたお風呂『ユズ湯』が風邪の予防に効果がある、というのはナゼなのでしょうか?

実は、柚子には血液の流れを良くする「血行促進効果」があるためです。

血行が促進されると風邪を防ぐだけでなく、冷え性や腰痛の緩和、神経痛をやわらげるなどの効果も期待できます。

科学的な検査によれば、何も入れないお湯と『ユズ湯』では、入浴後のノルアドレナリン(心拍数を増加させるホルモン)に4倍もの差が見られたといいます。

また柚子の皮に含まれる芳香油には「湯冷めを防ぐ」という効果もあるそうで、まさに『風邪の予防』が期待できるのが『ユズ湯』ということになるわけですね。

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