「秩父夜祭」は埼玉県秩父市で、毎年12月初旬に行なわれる秩父神社の例祭です。
ユネスコ無形文化遺産にも登録された例祭は、飛騨高山の「高山祭」や京都市の「祇園祭」とともに日本三大美祭の一つとしても知られています。
「美祭」とは聞きなれない言葉ですが、夜祭の名称とおり、冬の夜空に映える提灯を飾った山車の華麗な美しさが見どころだそうです。
12月1日に始まった夜祭は、本日3日の御神幸行列で大きな盛り上がりとなります。
夜祭の屋台には金色の飾りや極彩色の彫刻が施され、日光東照宮にたとえて「動く陽明門」ともいわれているそうです。
祭の起源は崇神天皇の時代にまで遡るというから歴史がありますね。
その元となったのは、秩父神社の女神・妙見菩薩と、市内の武甲山に棲む蛇神(蔵王権現)が年に一度の逢瀬を楽しんだという故事にちなむもの。
ただし、男神の蔵王権現には正妻がおり、奥さんに見つからないようお忍びでデートしたというビックリなおまけ話もついているのです。
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