2月は旧暦で「如月(きさらぎ)」といい、衣服を替える「絹更月」「更衣月」などと呼ばれていました。
旧暦の2月は現在の3月頃に当たり、衣替えをする月であることが語源とされています。
一方、英語圏の国では2月を「February(フェブラリー)」と呼びます。
「February」の語源はローマ神話の「フェブルウス(Februus)」に由来しているそうです。
「フェブルウス」は月の神で、古代ローマで行なわれていた「フェブルアーリア」というお祭りの主神とされていました。
このお祭りは浄化の儀式であり、当時のローマのカレンダーで年末に当たる2月に浄化を執り行なうものだったといいます。
不思議なことに我が国の2月に行なわれる「節分」も、魔除けや邪気祓いの儀式の日です。節分には豆をまいて邪悪な鬼を追い払うというのはお馴染みですね。
節分のルーツといわれる日本の宮中の「追儺」の儀式では、方相子と呼ばれる大舎人が内裏のなかで鬼を払う浄めを行なっていました。
古代ローマと極東の日本という掛け離れた場所にありながら、「2月に浄化の儀式を行なう」という点が似ているのはナゼなのかと気になります。
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