季節のブログ『ほっとひといき・四季の便り』

日本の美しい四季の移り変わりのなかで、季節の風景や食べ物など何気ない日常を綴る日記です

『洋の東も西も・浄化の2月』

2019年02月28日 | 四季折々の風景

2月は旧暦で「如月(きさらぎ)」といい、衣服を替える「絹更月」「更衣月」などと呼ばれていました。

旧暦の2月は現在の3月頃に当たり、衣替えをする月であることが語源とされています。

一方、英語圏の国では2月を「February(フェブラリー)」と呼びます。

「February」の語源はローマ神話の「フェブルウス(Februus)」に由来しているそうです。

「フェブルウス」は月の神で、古代ローマで行なわれていた「フェブルアーリア」というお祭りの主神とされていました。

このお祭りは浄化の儀式であり、当時のローマのカレンダーで年末に当たる2月に浄化を執り行なうものだったといいます。

不思議なことに我が国の2月に行なわれる「節分」も、魔除けや邪気祓いの儀式の日です。節分には豆をまいて邪悪な鬼を追い払うというのはお馴染みですね。

節分のルーツといわれる日本の宮中の「追儺」の儀式では、方相子と呼ばれる大舎人が内裏のなかで鬼を払う浄めを行なっていました。

古代ローマと極東の日本という掛け離れた場所にありながら、「2月に浄化の儀式を行なう」という点が似ているのはナゼなのかと気になります。

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『厳冬に美しく咲く花・梅』

2019年02月26日 | 四季折々の風景

2月から3月にかけて咲く花の代表格が『梅(うめ)』でしょう。

『梅の花』は古くから日本人に愛されてきた花で、「万葉集」や「古今和歌集」にも多数の梅を題材にした和歌が残されています。

時代が下っても同様で、江戸時代の松尾芭蕉や明治時代の正岡子規の俳句など、『梅の花』を詠んだ句は枚挙にいとまがありません。

平安時代の歌人・藤原定家は「大空は梅のにほひにかすみつつ曇りも果てぬ春の夜の月」と情緒あふれるスケールの大きな歌を詠んでいます。

日本を象徴する花といえば「桜」が思い浮かびますが、「梅」もまた日本人の精神性を表わす花のひとつといえるのではないでしょうか。

国内には梅の名所といわれる場所がたくさんあります。有名なのは「水戸の偕楽園」「東京の湯島天神」「京都の北野天満宮」などが挙げられます。

全国的に有名な梅の名所ではありませんが、私の先祖が眠る菩提寺の境内にも梅の木が植えられています。

この季節にお墓参りに訪れると、蕾から三分咲き、五分咲き、満開と美しい花が見られるのが毎年の愉しみです。

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『真冬の愉しみ・温泉が最高!』

2019年02月23日 | 四季折々の風景

温泉はいつ入っても愉しいものですが、真冬の寒い時期となると格別のうれしさがあります。

周りに雪の積もる露店風呂は、白い湯気も盛大で温泉の温かさが五体にしみわたる気持ちの良さ。寒い渡り廊下を歩いた先にある温泉に入るのも、まさに「この世の極楽」といった気分になりますね。

温泉は大きく分けて2種類あり、「火山の地価のマグマを熱源としたもの」「地熱によって地下水が温められているもの」が代表的です。

日本人は古来から温泉を利用してきました。

「古事記」に登場する大黒様でお馴染みの大国主命は「温泉の神」とされています。また「伊予国風土記」には、愛媛の道後温泉について「大国主命が大分県・鶴見岳の山麓から道後まで温泉を導いた」と記載されているそうです。

何ともスケールの大きな話ですが、それほど古くから温泉が活用されてきたのだとビックリします。

欧米では温泉を病気や体調不良の改善のため、温泉水を飲んだり温泉に浸かったりと我が国と同様に活用されています。

ただし外国では温泉に入るとき水着などをつけるのが一般的で、日本のように全裸で利用する国はないという話です。

温泉に水着で入るとリラックス度が低下する…と感じてしまうのですが、みなさんはいかがでしょうか?

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『寒い日は美味しいおでんを』

2019年02月21日 | 季節の美味しいもの

明日2月22日は「2(フー)2(フー)」で『おでんの日』だそうです。

「おでん」は「御田」と書き、もともとは「田楽」を意味する宮中の女房言葉でした。

女房言葉とは天皇に使える女官たちが使う特別な言葉で、「おかず(御菜)」「おこわ(強飯)」「おさつ(さつま芋)」「おなか(腹)」「おひや(冷水)」などが代表的です。

名称の最初に「お」をつけるだけでなく、語尾に「もじ」をつける「おめもじ(お目にかかる)」「しゃもじ(杓子)」「ひもじい(空腹)」なども女房言葉がルーツだとか。

さて、その『おでん』。豆腐を串に刺して焼き、味噌だれなどを塗ったお惣菜が元になっています。

そこから発展して現在の練り物や野菜、コンニャクなどを入れるレシピへと進化してきました。

『おでん』でよく言われるのは関西風と関東風。具材や味付けに違いがあり、似て非なるものとまではいえないのですが、それぞれのこだわりがあります。

最近では東西だけでなく、昆布やタラ、カニが入った北海道風、濃口醤油で削り節を掛けていただく静岡風、蕎麦切りを煮込む長野風、白みそ風味の香川風、豚足をメインにした沖縄風とバラエティに富んだものが紹介されています。

さらに驚いたことに『おでん』は海外にも進出し、台湾風の「黒輪」、韓国風の「オムク」なども存在するという話です。

いずれは欧米にも『おでん』が広まり、トマト味やポタージュ味、コンソメ味といったものも作られるようになるのでしょうか。気になりますね!

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『日本サッカーリーグが結成された日』

2019年02月19日 | 季節のきねんび

昭和40年(1965年)の2月19日は『日本サッカーリーグ』が結成された日です。

『日本サッカーリーグ』は現在の「Jリーグ(日本プロサッカーリーグ)」の前身となった団体。我が国のサッカー競技のレベル向上を目的に発足されたものです。

リーグが発足された一因となったのが、当時の日本代表コーチであったデットマール・クラマー氏の言葉でした。クラマー氏は「日本の強化のためにはリーグ戦形式が望ましい」と進言し、それを受けて同リーグが結成されることとなりました。

サッカー協会はリーグ結成に積極的でなく、東洋工業(サンフレッチェ広島)の重松良典氏などが中心になって発足に尽力したといいます。

重松氏は旧制広島一中から慶応大学、東洋工業に進んだサッカー選手で、元サッカー日本代表でもあります。

当初は大学サッカー部もリーグに誘致する予定でしたが、大学リーグとの兼ね合いでスケジュールの調整ができず、社会人の古河電工(ジェフ千葉)や三菱重工(浦和レッズ)、日立本社(柏レイソル)ら「オリジナル8」の参加でスタートしました。

結果的にこのリーグがJリーグの礎となり、現在のようなサッカー人気につながったといいます。

ちなみに創設者のひとりである上述の重松氏は、1970年代の広島東洋カープの球団代表も勤め、「赤ヘル旋風」を演出した人物としても有名です。

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