夜、寝る前にふと思いついてベランダに出てみました。
何気なく見上げた冬空には、いっぱいの星が輝いていました。それは、まさに「空に星が満載」という風情…。
『俳句歳時記』(角川書店)の「冬の星」の項には次のように記されています。
――初冬の夜空にはまず昴(すばる)が現われ、やがてオリオンが星座の王座を占める
さて、どれが昴なのかオリオンなのか。星座の知識がない私にはなかなか見分けがつきません。
しかし、星の名前は分からなくても、満天に輝く星の美しさは心に沁みました。
東京に住んでいたときには、夜空を見上げることもなかった私。もし見上げたとしても、光の弱いわずかばかりの星が見えただけかもしれません。
田舎に帰ってきての生活は不便も多いのですが、「こんなに月の光とはまぶしかったのか」「こんなに夜空には星がいっぱい輝いているのか」とうれしい驚きもありました。
日一日と寒さも厳しくなる今月。
その寒さに負けず、ときどきは夜空の星を眺めてみたいと思っています。
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