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ブログタイトルを変更しましたが特に意味はありません。

北京・香港・マカオ旅行~北京1日目 「天安門広場へ」

2010年01月16日 13時48分19秒 | 旅――海外




昨年に引き続き、今年も年始の旅行で香港・マカオへ行ってきました。ただし今回は去年と異なり、北京を経由するトランジット便のストップオーバーを利用し、2日間の北京観光も組み込んでの3つの中華圏を巡る旅。個人旅行ならではの自由なスケジューリングが可能とした旅行プランといったところでしょうか。まさかこういった方法で北京に行くことになるとは思ってもみませんでした。

しかしながら全てが順風満帆と行かないのが冬の旅行。「明日出発」という段階になって北京が記録的な寒波と大雪に見舞われ、軒並み北京便の欠航が相次ぐ状況に。AIR CHINAのHPにアクセスし、祈るような気持ちで運行状況を見守るも、思い届かずついに我々のフライト便にも《欠航》マークが。しかし天は我々を見放さなかった。「まあこれも人生さ、セ・ラ・ヴィ」と諦めかけた夜更け、なんと我々のフライトと一つ前のフライトに関してANAとの共同運航による臨時便が出ることが決定。いわゆる土壇場の大逆転。これぞ人生、レット・イット・ビーであります。

と、のっけから波乱ありのスタートとなりましたが、記録的大寒波の北京で顔面に軽い凍傷を負ってみたり、マカオでは生来のくじ運の悪さを顧みずカジノで遊んでみたり、香港ではサッカー観に行ってみたりなど、かなり楽しい旅でした。加えて今回は、前回からの課題であり念願でもあった「重慶マンション内のカレー屋めぐり」なんぞもカマすなど、俺様氏にとってのソウルフード、カレーを探求する旅ともなりました。

ということで、ここしばらくはそんな旅の模様をいくつかに分けてアップしていきたいと思います。全部で7日間の旅ですから完結までにはやや時間を要しますが、まぁ、気長に綴っていくつもりなのでしばしお付き合いください。それでははじまりと相成り、であります。


羽田発9:30のAIR CHINAにて北京へ。ANAとの共同運行による臨時便。なんとか旅立てることになってまずは一安心。


飛び立ってすぐに眼下に現れた霊峰富士。中国人乗客たちが「フジサン!」と大騒ぎ。確かに雲海から山頂部を覗かせる様は、地上のいかなる場所から望む富士よりも美しい。




約4時間のフライトで北京上空へ。ニュースで報じられる通りの一面の雪。集合住宅の集積体で構成される社会主義の国らしい町並みが果てしなく続く。街路樹などは皆無。とことん鈍色の世界。


凍てついた北京首都国際空港。よくこの状態でランディングできたもんだ。


シャトルAPMでバゲッジクレームへ。さすが-20℃の世界。窓の外は見事なダイヤモンドダストが舞っていた。


ずいぶんと近代的なデザインの北京首都国際空港。アジア最大級の規模を誇るだけありターミナル間の移動では相当な時間を要する。


ホテルは1世紀の歴史を持つ五ツ星ホテル、『北京飯店』。急なお願いにもかかわらず見事に手配してくれた姉に感謝。




国賓が宿泊するホテルだけにロビーには凜とした空気感が流れる。とはいうもののヨーロッパの古城ホテルほどの厳粛さ、堅苦しさはない。サービスなども社会主義の国らしいそっけのないもののせいか、細かなマナーや服装に目くじらを立てる輩もおらず、個人的には十分にリラックスできた。


その歴史の変遷と共に、毛沢東や周恩来はもちろん、我が国、田中の角さんや、ニクソン、フルシチョフ、ホー・チ・ミンといった各国の国家元首が宿泊した際の写真が飾られている。


スタンダードルームながら天井の高さと相まって部屋は相当な広さ。窓は防寒対策のために2重構造。ちなみに1層目と2層目の間にミネラルウォーターを置いておくとすぐに凍った。結氷の見極めが難しい天然の冷蔵庫。


部屋からの眺め。目の前には鉄道公安局の建物。このほか国家公安部や商務省など、政府関連の重要施設が建ち並ぶ。日本で言えば霞ヶ関のような場所か。


荷物を部屋に置いて早速散歩に出ることにしよう。せっかくなのでホテル内を散策してから表へ出ることに。ここは陽光が降りそそぐサンシャインカフェ。




大舞踏室への入り口。国賓クラスを招いた際に使われる特別室だ。こうした特別室やレストラン、宝石・服飾店など次から次へと続く。


しかもこのホテル、A棟からE棟までが横方向に棟続きとなっており、とてつもなく広い。一人ならば確実に迷子になってしまうだろう。これはC棟側の入り口。


ちなみに北京飯店は故宮故博物院や天安門まで徒歩5分という絶好のロケーションにある。少し歩けばすぐにこの天安門が見えてくる。


故宮博物院の入口。それにしても恐るべき寒さだ。写真では抜けるような青空なので適度な暖かさをイメージされるかもしれないが、実際は強烈な冷気が身を切る。カメラを構えるために手袋を外せば一瞬で凍えて感覚がなくなる。


故宮博物館へと続く道。閉館の16:30が近づいていたので、この日は入り口までにとどめ、明日の午前中再訪することにした。とりあえずメシでも食いにいくことにしよう。

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