Alphanumeric

ブログタイトルを変更しましたが特に意味はありません。

"CURRY HOUSE ボルツ" HITOTSUBASHI-TOKYO

2009年09月05日 15時04分13秒 | CURRY-専門店・喫茶店・チェーン系


『ボルツ』というカレー屋を知っているだろうか。今から30年ほど前、カレーの辛さを表す「10倍」「20倍」といった辛さの表記方法を考案し、最盛期は日本全国に店舗展開を行うほどの興隆を成した本格的なカレーチェーンの草分け的存在。そのボルツも、親会社である日本レストランシステムズが直営から手を引いてしまったため、今では東京・一ツ橋と千葉の京成大久保、そして何度も訪れた宇都宮の『ミニボルツ』の3店を残すのみとなってしまった。そういや、かつては俺が育った街のデパートにも入ってたっけ。



そのうちの一つである一ツ橋の『カレーハウス ボルツ』へと赴き、とびきり辛いカレーを喰らうことにした。ここ最近、仕事が多忙を極め、睡眠時間をまともに取れない日が続いているだけに、爆発的な辛さのカレーで無理矢理にでも身体をシャッキリさせなければならない。でないと寝る。電車なら終点まで行って折り返してもう一方の終点まで寝続けられるし、今寝ろといわれれば楽勝で気絶できる。一刻も早く激辛カレーで細胞レベルからの覚醒と活性化を試みなければならない。



閉店40分前に店に到着。マスターに快く迎え入れられる。
さっそくメニューに目をやれば、その辛さは1~20倍までのはずだったが、なんと30倍まであるではねえか。ちなみに1~5倍までは¥50増し、6~7倍が¥100増し、8~12倍までが¥150増し、13~14倍までが¥200増し、15~20倍まで¥250増しとどんどん追加料金が嵩み続け、30倍に至っては¥350増しと安いカレーが一杯喰えるほどの追加料金となる。ちなみついでに各辛さには以下のようなちょっとしたコメントが振ってあって、コレがなかなか笑わせてくれる。

1倍:ホット:ほどよい辛さ
2倍:2倍ホット:舌にピリッと刺激的
3倍:3倍ホット:タバスコ位の辛さ
4倍:4倍ホット:背中にも汗が……
5倍:5倍ホット:涙が止まらない
6倍:6倍ホット:全身に汗が……
7倍:7倍ホット:インド人もビックリ

ここまでで挫折したのか、8~30倍はこうしたコメントなし。7倍で「インド人がビックリ」なら、20倍はさしずめ「地球人総前のめり」、30倍なら「祝! 木星リーグ制覇」といったところか。

頼んだのはチキンカレー(剥きエビトッピング)。辛さは20倍を頼むつもりだったのだが、直前で気が引けてしまい17倍という中途半端な“逃げ”に走ってしまった。

待つことしばしでカレー到着。おお、嬉しいことにカレーは2つのポットに分けられて運ばれてきなすったぜ。しかしこのルックスはどうだ。まるで『夢民』や『インド式 炒伽哩』なんかのシャッキリキャベツが入ったあのカレーそのものじゃねえか。あらかじめ少しだけカレーをライス中央にかけておけばなお完璧。これらの店との相関関係が気になるところだが、今はカレーを味わうことに集中しよう。

17倍ということで恐る恐る一口――
おお、これは美味い。唐辛子の風味にスパイスの香りが負けていなくて実に爽やかな辛さを楽しませてくれる。17倍ということでかなりの辛さだが、これぐらいパンチが効いていないと細胞レベルの覚醒は叶わない。スパイスの粒状感を残したキレ味鋭い、俺の好きなタイプのカレー。水を必要とすることもなく夢中で食べ食べあっという間の完食。気さくなマスターとの会話も楽しく、久々に心ゆくまでカレーを堪能することができたぜ。ごっそさん。美味かったぜ。

今度は久々に宇都宮を訪れ、ミニボルツのカレーを食べてその味の違いを再確認してみたい。いや、その前に仕事。頭の中でリフレインするIn A Lonely Placeと共に今宵も徹夜だ。

最新の画像もっと見る