* ズッキーニの花

まるで朝顔みたいに、
夜明けから朝方にしか咲かない
ズッキーニの花。

写真を撮った時間、午前３時半。

早起きしたのではなくて、
起きていたのです、
そんな時間まで。

相変わらず
夜、眠りに付くのが遅い
息子のちびダーさん。

1歳のお誕生日前から
大人が眠ってしまっても
夜中に一人で真っ暗な部屋の中を

ヒタヒタヒタヒタ・・・・ヒタヒタヒタヒタ・・・

と歩き回り遊んでいた
「座敷わらし」みたいな
ちびダー。

１歳８ヶ月になっても
その癖はなかなか治らなくて
困り果ててます。

なかなか眠らないちびダーを
なんとか寝かしつけようと
頑張っていたら、

午前３時になってしまった。

ようやく寝息を立てた
腕の中の息子を、
ベッドの夫の隣にそ～っと置いて、

おもちゃで散らかった部屋を
片付けていたら、

カーテンの向こうが
薄っすらと明るいことに
気づいて・・・

「はぁ・・・夜が明けちゃったかぁ・・・キツイなぁ」

と涙目になりながら
カーテンを開け、障子を開けたら、

目に飛び込んできた
鮮やかな黄色い大きな花。

あぁ、ズッキーニの花って
こんな薄暗い夜明けから咲いているんだ。

しばらく黄色い花を窓から
ぼ～っと眺めていたら、
外に出てみる気になりました。

デジカメを持って
忍び足で玄関の扉を開けて
外に出たら、

あぁ！
清々しい空気！

思わず、深呼吸。

夜明けの空気って気持ちいい。

まだ誰も起きていない住宅街。

パジャマのズボンの裾を
まくって、
カメラを構えて庭にしゃがみこむ私。

滑稽な姿だけど、
こんな早朝、誰も見てないし。

青白い夜明けの空気の中、
咲いている鮮やかなまっ黄色の大きな
ズッキーニの花を
デジカメに納めて、

もう一度、朝の空気を深く吸って、

ようやく私も就寝。

６時半には
夫のダーが起きるから
朝ごはんを用意しなきゃ。

こんな風に睡眠時間が短い日が
何日も続くと、
体力的にも精神的にも辛いと
思ってしまうけれど、

これが子育てなのかなぁ。

今朝は、
夜明けの空気を体に浴びて、
鮮やかな黄色いズッキーニの花に
なぐさめられて、

ちょっとは気が済んだ。

ズッキーニの花に
挽肉詰めて焼いたら美味しいんだよなぁ、

とか、

早くズッキーニの実がならないかなぁ、

とか、

そんなことを考えながら
眠りについたのでした。