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まほまほろば

まほろばのように日々の思いを書き綴った日記

読書について

2015-03-03 21:42:56 | 本(漫画、小説)
ショーペンハウアー著の「読書について」を読みました


読んでいてグサグサとくる内容でして、久しぶりに切れ味抜群の本に出会ったなぁと思いました。

だいぶ心に響く表現が多かったので、いつくか書き出してみようかと思います。


1.自分の頭で考える

まずは、本を読むときの心構え・姿勢についてです。
「本を読むときは多読よりも、少なくてもいいから一冊一冊を自分の頭で熟考しながら読む方がいい。」

これは私も思い当たる節があります。

数年前、一年間で100冊の本を読もうとせっせと頑張っていた時期がありました。実際100冊には届かなかったものの、今までにないくらいの数の本をその年は読むことができました。しかし、印象に残った本は何か、自分の血肉となった(精神に刻み込まれた)本は何かと振り返ってみるとほとんど覚えていません。その中には良書もあったとは思うのですが、自分の頭で熟考していなかったために無駄に終わりました。

元々私は読むのが遅いです。無理して頑張った結果が、字面を追い続け単純に読みきったという達成感に浸っただけだったと思うとむなしかったです。

次の年は読むペースを落とし、少ないながらも関連のある本を数珠つなぎに体系的に読んだりもしてみました。さらにふとしたときにあれこれと考えたりもしました。この年は読んだ本は少なかったものの、印象に残っている本は前年よりは多かったです。

つまり、私にとっては多読は合っていないんだろうなということです。
別に私は多読は否定はしていませんし、むしろ憧れています。でも不器用だから一つ一つに集中しながらしか今の段階では読めません。理想は多くの本を読みつつ、なおかつ自分の頭でも考えるということですが、現状ではまだまだ難しいです(>_<)



2.思想(テーマ)を書く

この本では読むだけなく、書くときの心構え・姿勢についても書かれていました。
「思想(テーマ)がなかったり、弱かったり、ぼんやりとしている状態では良書は書けない。小手先のテクニックでつぎはぎの文章を作ることはできるが、それは三文文士のやることだ。徹底的に思想を突き詰めることが重要だ。思想がはっきりとしていれば、それが源泉となっておのずと文章は湧いて出てくる。そして、思想の価値とは何について考えたのかとどう考えたのかによって決まる。」

最近小説を書くためにテーマを考えたり、プロットを考えたりとしていましたが、まだまだ自分のテーマは弱いのではないのかと思ってしまいました。
たしかに、本を読んでいるとときどき強烈なテーマを持った本に出会うことがあります。そして、それは古典の方が出会う確率は高いです。なぜなら、時の洗練を受けているからです。時代や国を超えて多くの読者に強く訴える思想(テーマ)があったからこそ今でも読み継がれていると思いますし、私はただただ尊敬するばかりです。

テーマをもっと深く突っ込んで考え抜いて形にしてみたいと改めて思いました。



「本には結局のところ他人の考えしか書かれておらず、単に読むだけでは他人の考えをなぞることしかできない。」
だからこそときには読書の時間だけではなく、自分の頭で考える時間を持つことも重要なのかなと思います。そして、自分の思想体系めいたものをもつことで読んだ本により精神を培っていこうと思います。

地下室を演劇で

2015-03-02 22:50:18 | 本(漫画、小説)
私はここ何年かは年に1~2回は演劇を見に行ったりするようになりました。

今年はドストエフスキーの「地下室の手記」を見に行くことにしました


何か面白そうな演劇はないかなぁと探していたらたまたまヒットしました。

しかもまだ開演したばかりでしたので席も空いていました♪


地下室の手記というとドストエフスキーの作品の中では結構好きな作品の一つでして、ひねくれものの社会不適合者である主人公がとにかく際立っています。精神的な地下室に引きこもって、あれこれと社会に対する不満をぶちまけたりする話ではありますが、現代にも似たような人って意外といるんじゃないのかと読むたびに思ってしまいます。

演劇では19世紀ロシアではなく現代の日本を舞台にしていて、主人公はネットオタクという設定だそうです。
元々原作は笑いの要素もあるので、それがどのように活かされているのかが楽しみです

経済のこと よくわからない

2014-05-21 19:37:12 | 本(漫画、小説)
池上彰著「経済のことよくわからないまま社会人になった人へ」を読みました

内容は簡単に言うと、世の中の金の流れをわかりやすく解説したものでした。
恥ずかしながら、私は今まで経済のことをこんなに知らなかったんだとこの本を読んで改めて思いました。銀行、保険、年金など普段かかわることが多かったにもかかわらず、実際にどういったことが行われていたのかということについては知りませんでした。

この本を読んで一番ためになったのは金の流れを知ることで世の中の流れ(政府の経済政策など)を詳しく知ることができるようになるということです。

別に将来株などをやって大もうけしようと企んだりしているわけではないですが(性格が賭け事に向いていないので)、周りに流されないように生きるための一つの手段として今後経済のことを勉強していこうと思います。


ジャンルを増やす

2014-05-06 22:24:08 | 本(漫画、小説)
今年はどんな本を読んでいこうかと改めて考えました。

1月の時点では長編小説を中心にと考えていましたが、それ以外にも増やすことにしました。

ビジネス書です。


数年前から読書会に参加するようになって以来本を読む機会が増えました。とは言ってもジャンルはほとんど小説でした。

小説の利点は現実逃避できたり、自分を見つめ直したりできたりする点にあると思っていますが、あるときから実践的ではないのではないかという疑問を感じるようになりました。もちろん、小説の種々のエピソードなどにドンピシャに共感することができれば話は別ですが。

どのように考え、どうやって生きていくのかということを学ぶにはビジネス書の方が向いている気がします。

仕事以外の時に仕事のことを考えたくない人間なのでビジネス書は避けてきたのですが、今の自分にはこういったことを学ぶ必要があるのではないかと旅をしたときに感じました。なのでこれから最低月に一冊は読んでいきます。

本屋で改めてビジネス書のコーナーを見ていると、面白そうな本がちらほらあることに気付きました。いくつか買って今読んでいるところです。


読み終えたらまた感想を書きます。



道は開ける

2014-04-13 20:54:11 | 本(漫画、小説)
D・カーネギー著「道は開ける」を読みました。

この本は自己啓発書です。主に悩んだときにどう対処すればいいのかということが豊富な具体例を交えて事細かに書かれていました。


自己啓発書を読むのはかなり久しぶりで特に目新しいことはありませんでしたが、過去の自分の行動と照らし合わせながら読むと意外とできていないことが多いことに気付きました。

印象に残った言葉を列挙してみます。


・「一度に一粒の砂、一度に一つの仕事」
人間は一度に一つのことしかできないのだから、多くのことを抱え込んでできないと悩むのはやめて一つ一つ着実にこなしていくしかない。


・悩みを解決する方法
①起こりうる最悪の事態とは何かと自問すること
②やむを得ない場合には、最悪の事態を受け入れる覚悟をすること
③それから落ち着いて最悪状態を好転させるよう努力すること

・悩みの分析と解消法
①私は何を悩んでいるか
②それに対して私は何ができるか
③私はどういうことを実行しようとしているのか
④私はそれをいつから実行しようとしているのか

悩んでいると漠然と堂々巡りをして何も進展しないことが多いので紙に書くなどしてこのように整理し、解決してみようと思いました。


・「人生は短すぎる。小事にこだわってはいられない」・「嫌いな人について考えたりして一分間たりとも時間の無駄はしない」
後で振り返ってみると小さいことに悩んでいることが多かったので、そんなことにこだわっていては命がもったいないと思うようにしようと思いました。


・「こぼれたミルクをくんでも無駄だ」
覆水盆に返らずですが、割とあの時ああすればよかったと後悔することが多かったのでこの癖もやめようと思います。


・「人生は自分の思考が作り上げるもの」
何でも楽しもうと思えば楽しくなり、その逆もしかり。結局自分の心構えをどうするかによるんだなと思いました。


・「やっかいごとを数え上げるな。恵まれているものを数え上げよう」
振り返ってみると結構完璧主義なところがありましたので、どうしても欠点に目が行きがちでしたが、それとは逆のことに目を配るようにしてみます。



こういう本って一度読んだだけだとすぐ忘れてしまい効果が薄れてしまうので何度も読む必要がある気がします。
放浪旅のおかげで今はこれといった悩みはないのですが、これからいずれはだんだんと出てくるんだろうなということが予想されますのでまた定期的に本を見返してみようと思います。