ショーペンハウアー著の「読書について」を読みました
読んでいてグサグサとくる内容でして、久しぶりに切れ味抜群の本に出会ったなぁと思いました。
だいぶ心に響く表現が多かったので、いつくか書き出してみようかと思います。
1.自分の頭で考える
まずは、本を読むときの心構え・姿勢についてです。
「本を読むときは多読よりも、少なくてもいいから一冊一冊を自分の頭で熟考しながら読む方がいい。」
これは私も思い当たる節があります。
数年前、一年間で100冊の本を読もうとせっせと頑張っていた時期がありました。実際100冊には届かなかったものの、今までにないくらいの数の本をその年は読むことができました。しかし、印象に残った本は何か、自分の血肉となった(精神に刻み込まれた)本は何かと振り返ってみるとほとんど覚えていません。その中には良書もあったとは思うのですが、自分の頭で熟考していなかったために無駄に終わりました。
元々私は読むのが遅いです。無理して頑張った結果が、字面を追い続け単純に読みきったという達成感に浸っただけだったと思うとむなしかったです。
次の年は読むペースを落とし、少ないながらも関連のある本を数珠つなぎに体系的に読んだりもしてみました。さらにふとしたときにあれこれと考えたりもしました。この年は読んだ本は少なかったものの、印象に残っている本は前年よりは多かったです。
つまり、私にとっては多読は合っていないんだろうなということです。
別に私は多読は否定はしていませんし、むしろ憧れています。でも不器用だから一つ一つに集中しながらしか今の段階では読めません。理想は多くの本を読みつつ、なおかつ自分の頭でも考えるということですが、現状ではまだまだ難しいです(>_<)
2.思想(テーマ)を書く
この本では読むだけなく、書くときの心構え・姿勢についても書かれていました。
「思想(テーマ)がなかったり、弱かったり、ぼんやりとしている状態では良書は書けない。小手先のテクニックでつぎはぎの文章を作ることはできるが、それは三文文士のやることだ。徹底的に思想を突き詰めることが重要だ。思想がはっきりとしていれば、それが源泉となっておのずと文章は湧いて出てくる。そして、思想の価値とは何について考えたのかとどう考えたのかによって決まる。」
最近小説を書くためにテーマを考えたり、プロットを考えたりとしていましたが、まだまだ自分のテーマは弱いのではないのかと思ってしまいました。
たしかに、本を読んでいるとときどき強烈なテーマを持った本に出会うことがあります。そして、それは古典の方が出会う確率は高いです。なぜなら、時の洗練を受けているからです。時代や国を超えて多くの読者に強く訴える思想(テーマ)があったからこそ今でも読み継がれていると思いますし、私はただただ尊敬するばかりです。
テーマをもっと深く突っ込んで考え抜いて形にしてみたいと改めて思いました。
「本には結局のところ他人の考えしか書かれておらず、単に読むだけでは他人の考えをなぞることしかできない。」
だからこそときには読書の時間だけではなく、自分の頭で考える時間を持つことも重要なのかなと思います。そして、自分の思想体系めいたものをもつことで読んだ本により精神を培っていこうと思います。

読んでいてグサグサとくる内容でして、久しぶりに切れ味抜群の本に出会ったなぁと思いました。
だいぶ心に響く表現が多かったので、いつくか書き出してみようかと思います。
1.自分の頭で考える
まずは、本を読むときの心構え・姿勢についてです。
「本を読むときは多読よりも、少なくてもいいから一冊一冊を自分の頭で熟考しながら読む方がいい。」
これは私も思い当たる節があります。
数年前、一年間で100冊の本を読もうとせっせと頑張っていた時期がありました。実際100冊には届かなかったものの、今までにないくらいの数の本をその年は読むことができました。しかし、印象に残った本は何か、自分の血肉となった(精神に刻み込まれた)本は何かと振り返ってみるとほとんど覚えていません。その中には良書もあったとは思うのですが、自分の頭で熟考していなかったために無駄に終わりました。
元々私は読むのが遅いです。無理して頑張った結果が、字面を追い続け単純に読みきったという達成感に浸っただけだったと思うとむなしかったです。
次の年は読むペースを落とし、少ないながらも関連のある本を数珠つなぎに体系的に読んだりもしてみました。さらにふとしたときにあれこれと考えたりもしました。この年は読んだ本は少なかったものの、印象に残っている本は前年よりは多かったです。
つまり、私にとっては多読は合っていないんだろうなということです。
別に私は多読は否定はしていませんし、むしろ憧れています。でも不器用だから一つ一つに集中しながらしか今の段階では読めません。理想は多くの本を読みつつ、なおかつ自分の頭でも考えるということですが、現状ではまだまだ難しいです(>_<)
2.思想(テーマ)を書く
この本では読むだけなく、書くときの心構え・姿勢についても書かれていました。
「思想(テーマ)がなかったり、弱かったり、ぼんやりとしている状態では良書は書けない。小手先のテクニックでつぎはぎの文章を作ることはできるが、それは三文文士のやることだ。徹底的に思想を突き詰めることが重要だ。思想がはっきりとしていれば、それが源泉となっておのずと文章は湧いて出てくる。そして、思想の価値とは何について考えたのかとどう考えたのかによって決まる。」
最近小説を書くためにテーマを考えたり、プロットを考えたりとしていましたが、まだまだ自分のテーマは弱いのではないのかと思ってしまいました。
たしかに、本を読んでいるとときどき強烈なテーマを持った本に出会うことがあります。そして、それは古典の方が出会う確率は高いです。なぜなら、時の洗練を受けているからです。時代や国を超えて多くの読者に強く訴える思想(テーマ)があったからこそ今でも読み継がれていると思いますし、私はただただ尊敬するばかりです。
テーマをもっと深く突っ込んで考え抜いて形にしてみたいと改めて思いました。
「本には結局のところ他人の考えしか書かれておらず、単に読むだけでは他人の考えをなぞることしかできない。」
だからこそときには読書の時間だけではなく、自分の頭で考える時間を持つことも重要なのかなと思います。そして、自分の思想体系めいたものをもつことで読んだ本により精神を培っていこうと思います。