まほまほろば

まほろばのように日々の思いを書き綴った日記

お風呂から出ると

2016-04-07 22:05:48 | デューン
何かを考えたりするのに適した時間や場所って人それぞれだと思います。
私の場合、それはお風呂で湯船に浸かっているときと布団に入っていざ寝ようと目をつぶってからです。

前にも書いたことはありますが、かれこれ20年前からやり続けている習慣として冒険ファンタジーの物語を考えるというものがあるのですが、これは後者の場合です。
基本的に寝る前に考え、そしていつの間にか寝ている。その日の疲れ具合によって物語の進行度合いが異なっていまして、着かれているときは当然ほとんど話が進まずに終わります。物語の時間で言うと数秒しか進まない時も結構あります。しかし、それでも続けていれば意外と話は進んでいくもので、だいたい3ヶ月くらいのスパンで一つの物語が終わる感じです。

まぁ、この習慣はこのまま続けていくとして、私が悩んでいるのは前者のお風呂での場合です。
頭が活性化するためか雑念も含めて色んな考えが頭の中を巡ります。今日はこんなことがあったなぁというような振り返りや、過去の記憶の回想、新しい物語の着想、自分の内面と向き合うなど本当に色々です。
傍目からすればいいことじゃないかと思うかもしれませんが、問題なのはお風呂から出た後なのです。出る前まではこんなにも面白い考えが浮かんでラッキーと思うのですが、出た直後から一気に気持ちが萎えてしまうのです。
ブログに今日はこんなことを書こうかと思うことも多々ありましたが、お風呂から出たとたん一気に書きたい気持ちが失せてしまう日々が多かった。

あるとき友人にこのことを話したことがあるのですが、その友人からはお風呂で物語などを書きとめればいいのではないかとアドバイスされました。
確かにとそのときは思いましたが、現実的にはどうやってやればいいんだろうと思ってしまいます。そのために防水機能付きのタブレットを買うのは気がひけますし、かといってスマホだと打ちづらくて長文には向きません。
いっそのこと、お風呂でパソコンを打てればいいのですが、かなりの困難が伴います。


本当に色んな考えを無駄にしてきている気がしてなりません。
この間、ルソー著の「孤独な散歩者の夢想」という本を読んだのですが、その内容の中でも夢想についてふれられている個所がありました。散歩を日々の日課としていたルソーですが、その散歩している中で様々な考えが浮かんできます。そして、その考えというのはあっという間に消え去ってしまうのです。だったら、消え去る前にメモにでも残しておかないともったいない。
晩年被害妄想に苦しみながらも最後まで内面と向き合って自分なりの生き方を模索したルソーの生きざま、考え方がぎっしり詰まった良書だと思いますので一読する価値はあるかと思います。