幼少の頃には様々な予防接種を受ける。
幼稚園でやる予防接種もある。
インフルエンザだ。
ボクは3年保育なので3回受けているはずだが、1回しか打たれていない。
年少の時のインフルエンザの予防接種だ。
ボクが記憶している初めての注射だ。
『こんな痛い事がこの世にあるのか?』と思い、余りの痛さに驚き泣くのも忘れたくらいだ。
我に返って泣こうと思ったらもう遅い。
先生が、「ほうら和坊は泣いていないよ?強いね?痛くないんだよ」と注射をする前の園児達に言っている。
園児達はボクを見つめている。
泣き出したいのに泣けなくなってしまっていたのだが、みんなの為のボクじゃない。
大泣きだ。
年中の時の注射の時は戦争だった。
年中くらいになると列を作らされて順番に打っていくのだが、最初の子が泣くと次の子も泣き出す。
それがドミノ倒しの様に順番に泣き出してくる。
もらい泣き…かな?
ただの恐怖連鎖だけど!
でも、ドミノ倒しの様に綺麗に続くかと言うとそうではない。
逃げ出す子がいる。
先生はその子を掴まえに行く。
その間に他の子達も列を崩す。
もう先生も年少の雪組の時の一緒で、注射のしていない子を直感で探しては掴まえ医師のところへ連れて行く。
バタバタしながら抵抗している子に、医師も半ば無理矢理注射をするといった感じで教室は修羅場と化している。
それを見てボクは、腕を抱えて嘘泣きをする。
先生はボクを素通りする。
更にボクの演技は続く。
射されてもいない腕のところを、見たり揉んだりしながら嘘泣きをやり続けていた。
姑息だ。
年長の時は休み時間が終わって教室に戻る時に、園庭にある犬小屋と言う建物の中に隠れていた。
この後は、注射の時間と言うのがわかっていたからだ。
姑息だ。
流石に年長にもなると騒ぎもひとしおの様で、注射を終えた園児達から園庭に出て来て遊び初めている。
ボクはそこに上手く紛れ込み、「注射痛くなかったね?」等とわざとらしく友達に声を掛けていた。
ボクは54歳のこの歳になるまで、インフルエンザにはかかった事がない。
インフルエンザでは今も年間3万人以上が命を落としている。
これは自殺者と同じくらいの多さだ。
亡くなるのは、抵抗力のない老人と5歳未満の幼児がほとんど。
卑怯な手を使って予防接種を受けなかったばかりに、死んでしまっていたら洒落にならなかったけどね?
幼稚園でやる予防接種もある。
インフルエンザだ。
ボクは3年保育なので3回受けているはずだが、1回しか打たれていない。
年少の時のインフルエンザの予防接種だ。
ボクが記憶している初めての注射だ。
『こんな痛い事がこの世にあるのか?』と思い、余りの痛さに驚き泣くのも忘れたくらいだ。
我に返って泣こうと思ったらもう遅い。
先生が、「ほうら和坊は泣いていないよ?強いね?痛くないんだよ」と注射をする前の園児達に言っている。
園児達はボクを見つめている。
泣き出したいのに泣けなくなってしまっていたのだが、みんなの為のボクじゃない。
大泣きだ。
年中の時の注射の時は戦争だった。
年中くらいになると列を作らされて順番に打っていくのだが、最初の子が泣くと次の子も泣き出す。
それがドミノ倒しの様に順番に泣き出してくる。
もらい泣き…かな?
ただの恐怖連鎖だけど!
でも、ドミノ倒しの様に綺麗に続くかと言うとそうではない。
逃げ出す子がいる。
先生はその子を掴まえに行く。
その間に他の子達も列を崩す。
もう先生も年少の雪組の時の一緒で、注射のしていない子を直感で探しては掴まえ医師のところへ連れて行く。
バタバタしながら抵抗している子に、医師も半ば無理矢理注射をするといった感じで教室は修羅場と化している。
それを見てボクは、腕を抱えて嘘泣きをする。
先生はボクを素通りする。
更にボクの演技は続く。
射されてもいない腕のところを、見たり揉んだりしながら嘘泣きをやり続けていた。
姑息だ。
年長の時は休み時間が終わって教室に戻る時に、園庭にある犬小屋と言う建物の中に隠れていた。
この後は、注射の時間と言うのがわかっていたからだ。
姑息だ。
流石に年長にもなると騒ぎもひとしおの様で、注射を終えた園児達から園庭に出て来て遊び初めている。
ボクはそこに上手く紛れ込み、「注射痛くなかったね?」等とわざとらしく友達に声を掛けていた。
ボクは54歳のこの歳になるまで、インフルエンザにはかかった事がない。
インフルエンザでは今も年間3万人以上が命を落としている。
これは自殺者と同じくらいの多さだ。
亡くなるのは、抵抗力のない老人と5歳未満の幼児がほとんど。
卑怯な手を使って予防接種を受けなかったばかりに、死んでしまっていたら洒落にならなかったけどね?
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます