テレビの世界に入って数年が経った頃、仕事で香港に連れて行ってもらえる事になった。仕事で行く海外が初めてだった事もあり、嬉しくてみんなに吹いて回っていたら友人のひとりから時計の、『ROLEX』のコピー製品をお土産で買って来るように頼まれ1万円を渡された。その位の値段らしい。
香港に着いてコーディネーターに、『ROLEX』のコピー製品が売っているところを訊いたら、「街角でカタログを広げているのは全部そうだ」と言うのである。やはり現物販売は取り締まりの対象になるらしく、コピー製品はこのようにしてカタログ販売されていて、お金を払うと持って来てくれるらしい。
早速街角で見つける事ができた。その売人と目が合ったら、自分の時計を指差し、「トケイアルヨ」と言って手招きをしている。寄って行ったらカタログを広げ見せてくれた。『ROLEX』の他にも、『DUNHILL』や、『CARTIER』何でもありだ。値段は物によって違い、8千円~1万5千円くらいだった。
頼まれていた、『ROLEX』のコンビの時計はちょうど1万円だった。私は、「コレ」と言って指を差すと、「イチマンエン」と言うのでお金を渡したら、「自分に付いて来い」と言うので付いて行った。するとビルの間の狭い路地の突き当たりに段ボールが置いてあり、そこから時計を取って渡してくれた。
ホテルに戻って友人に、「買えたよ」と言う国際電話を入れたら、「お金は後で払うからもう一個、『ROLEX』のレディースタイプも買って来てくれ」と言うのである。またそこまで出向いたら例の売人はいない。それで、連れて行かれた狭い路地の突き当たりまで行ってみたのだが、そこにもいない。
渋々戻ろうとしてその狭い路地を歩いていたら、目の前50㎝のところに植木鉢が落ちて来た。上を見たら5~6階のところから顔を出していた男が、顔を引っ込めるのが見えた。「あぶね~な~」と思いながら、その落ちて壊れた植木鉢を跨いでホテルまで戻ったのだが、何となく嫌な感じがする。
この事をコーディネーターに話したら、「それは殺されそうになったんですよ」と言っている。植木鉢をぶつけ倒れたところを、身ぐるみ持っていってしまうらしい。当時の香港には、『「東洋の魔窟」九龍城』もあり、場所によっては危険な所もたくさんあった。その話を聞いて改めて、『死ぬかと思った』
香港に着いてコーディネーターに、『ROLEX』のコピー製品が売っているところを訊いたら、「街角でカタログを広げているのは全部そうだ」と言うのである。やはり現物販売は取り締まりの対象になるらしく、コピー製品はこのようにしてカタログ販売されていて、お金を払うと持って来てくれるらしい。
早速街角で見つける事ができた。その売人と目が合ったら、自分の時計を指差し、「トケイアルヨ」と言って手招きをしている。寄って行ったらカタログを広げ見せてくれた。『ROLEX』の他にも、『DUNHILL』や、『CARTIER』何でもありだ。値段は物によって違い、8千円~1万5千円くらいだった。
頼まれていた、『ROLEX』のコンビの時計はちょうど1万円だった。私は、「コレ」と言って指を差すと、「イチマンエン」と言うのでお金を渡したら、「自分に付いて来い」と言うので付いて行った。するとビルの間の狭い路地の突き当たりに段ボールが置いてあり、そこから時計を取って渡してくれた。
ホテルに戻って友人に、「買えたよ」と言う国際電話を入れたら、「お金は後で払うからもう一個、『ROLEX』のレディースタイプも買って来てくれ」と言うのである。またそこまで出向いたら例の売人はいない。それで、連れて行かれた狭い路地の突き当たりまで行ってみたのだが、そこにもいない。
渋々戻ろうとしてその狭い路地を歩いていたら、目の前50㎝のところに植木鉢が落ちて来た。上を見たら5~6階のところから顔を出していた男が、顔を引っ込めるのが見えた。「あぶね~な~」と思いながら、その落ちて壊れた植木鉢を跨いでホテルまで戻ったのだが、何となく嫌な感じがする。
この事をコーディネーターに話したら、「それは殺されそうになったんですよ」と言っている。植木鉢をぶつけ倒れたところを、身ぐるみ持っていってしまうらしい。当時の香港には、『「東洋の魔窟」九龍城』もあり、場所によっては危険な所もたくさんあった。その話を聞いて改めて、『死ぬかと思った』
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