マヌケ便り

テレビ番組リサーチ会社の代表をしています。

死ぬかと思った(4)

2009-06-24 22:36:10 | Weblog
 昔の事を思い出し、『死ぬかと思った』を書いていて改めて思うのだが、私は何でこんなにも死ぬ目にあっているのだろうと思ってしまう。若い頃は無茶はするものだが、そんなに無茶をしているわけでもないのに、死ぬ目にあっている。みんなはどうなのだろう?こんなに死ぬ目にあっているものなのだろうか?それにしても、私の場合はシリーズになってしまいそうだ。実際に、これで4回目だ(涙)。

 私が大学時代に住んでいたアパートは西麻布にあった。大学の通学に都合がいいからではない。むしろ不便だ。ただ単に私がミーハーで、遊びたいが為に選んだところが西麻布だったのだ。これは私の友人達にとっても都合がいい。私のアパートは溜まり場になっていた。そしてアパートの鍵は友人達の間で勝手にコピーされ、アパートに戻ったら全く知らない奴が寝ていて驚いた事もあった。

 私の高校時代からの友人にNと言う奴がいる。奴の大学は渋谷にあり、アルバイト先も渋谷だったので私のアパートにはよく泊まりに来ていた。そいつが泊まった翌朝の事だ。私は息苦しい夢をみて魘されていた。苦しくて目が覚めたら部屋中が煙に包まれている。な、何事かと思い、部屋中を見渡しても煙でよく見えない。慌ててベッドの脇の窓を開けたら、押入れから火の手が上がっていた。

 それで飛び起きキッチンにあったナベに水を汲んで、それを押入れの中へ何度となくかけて何とか火事だけは免れた。でも立派なボヤだ。大変だったのは後始末だ。押入れの布団は焼け爛れ、天井のベニヤ板も焼けてしまっていた。壁もドロドロになって溶けている。大家さんに言ったら怒られるだろうと思い、内緒で大工さんを呼んで押入れの天井と襖と壁を直してもらった。た、高かった(泣)。

 それにしても、1~2週間は火事場独特の嫌な臭いが取れないのである。ところで、何故にこうなってしまったかと言うと、友人のNは起きてからタバコに火を付け一服し、そのままそのタバコを灰皿に置いて、出掛ける準備を始めたのだ。その間にタバコが布団の上に落ちてしまったのである。まだ寝ぼけたままのNは、そのまま布団を畳み押入れの中に入れてアルバイトに行ってしまったのだ。

 私は自分の部屋なのでベッドで寝ている。他の友人達は布団で寝るのだがその布団も万年床状態だ。Nだけはその辺は几帳面で、奴が泊まりに来た時だけはちゃんと布団を畳んで押入れの中にしまっていってくれる。その几帳面さが仇になってしまったのである。この事を早速Nに怒りを込めて話したのだが、「死ななくて良かったね?」と言われただけだ。本当に、『死ぬかと思った』のに(怒)。

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2 コメント

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Unknown (あるて)
2009-06-27 07:50:51
この話、最高ですよね。
「死ぬかと思った」のに。
ごめんなさい。
Nさんの無駄な几帳面さが爆笑です。

それにしても死ぬかと思いすぎです。
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この話しは確か… (本人)
2009-06-27 10:12:05
貴殿には口頭でも話した事がありましたよね!?
Nとは貴殿も良くご承知の中○の事ですが…。
いや、でもあの時も本当に、『死ぬかと思った』んですよ。
1~2週間は咳がまりませんでした。
咳が出始めると喉と胸は焼けるように痛くなるし…。
結局、病院へも行かず気合いで治しました。
…って言うか自然治癒力って凄いと思いましたねぇ。
こんな状態でもタバコだけは吸っていましたけど(苦笑)!?
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