住まいとラーメン店

写真はラーメンだが、私がこれまでに住んだところの話をさせて頂く。
福島県の高校を卒業し大学進学の為にこちら（東京）に出て来た訳だが、その下宿先は大塚にある叔父の家になるところだった。
私の家はもとより親戚中が教師だらけで、その叔父というのも高校教師。
たまったものではない。
どうしても嫌だと駄々をこねた。
叔父のところに下宿しないのなら、寮に入るのが条件になった。
まぁ～親にとって見れば、ロクでもない息子なので心配なのだろう？

まだ寮の方がいいと思ってその条件をのんだのだが、当たり前だが寮は女人禁制（大苦笑）。
夏に実家に戻った時に、「寮の先輩にいじめられて…」と親を騙し、も、もとい、言い訳をして一人暮らしをさせてもらう事になった。
こちらに来てからは遊び回ってばかりいたので、だいたいどの辺に住めば楽しい大学生活が送れるのか既に調査済みだった。
それが西麻布。
渋谷、青山、六本木と、どこに遊びに行くのにも近い。
今もそうだが、当時でも西麻布に住んでいる大学生などいなかったな（苦笑）。
見事に、友人達の溜まり場になってしまったが…。

その西麻布だが、大学１年の時から結婚する２８歳の時までだから１０年間住んでいた事になる。
西麻布内で１度引越はしているが、東京で住んだところではここが一番長かった。
ところが、西麻布には美味いラーメン店がない。
それで写真に結びつくのだが…（笑）！？
『かおたんラーメン』と言う人気店はある事はあったが、私の口には合わなかった。
その後に人気店、『五行』が出来たが、もうその頃には私の住まいも会社も西麻布からは引っ越した後だった。

結婚して港区の芝に引っ越すが、ここは見事なまでのラーメン不毛地帯。
美味い不味いの判断以前に、まずラーメン店がなかった。
子供が出来たのを機に、環境の良いところにと思い世田谷区の大蔵に引っ越した。
見事な環境だ。
何せ、目の前が砧公園。
窓を開ければ、緑しか見えないところ。
まるで、福島の実家の自分の部屋から見る風景と一緒。
でも、ここもラーメン不毛地帯。

その後、杉並区の浜田山に引っ越す。
住んだところで言えば、ここが一番快適だったかな！？
ラーメン店では駅前の、『たんたん亭』によくお世話になったし、ラーメン以外でも麺類なら私は何でも好きなのだが、『安藤』や、『光林』と言う美味い蕎麦屋もあった。
今は無くなってしまったのだが、駅前のビルの地下１Ｆには最高に美味いうどん屋もあった。
今は無いので名前は忘れてしまったが、無いのだから思い出したところで意味はないか（笑）？

そして３年前から、また世田谷区に戻って来た。
家の周りにはやたらとラーメン店だけはあるのだが、「また、そろそろ食べようかな！？」と思えるラーメン店がない。
同じ店舗で、出来ては潰れの繰り返しをしているし…。
いわゆる居抜きというやつ。
美味い蕎麦屋もうどん屋もない。
ちょっと残念なところだ。

写真は池尻にあるラーメン店、『八雲』のラーメンだ。
これまで住んだところで、唯一美味しいと思ったのが浜田山の、『たんたん亭』なのだが、そこで修行した人が出した店なので味は似ているし、私好みの味なので時々食べたくなる。
昨夜は、砧スタジオに行く用事があったので向かう途中で食べた。
透き通ったスープなので、写真では塩ラーメンの様ではあるがれっきとした醤油ラーメン。
白醤油を使用しているからだ。
私が自販機で購入したのは、白醤油味のミックスわんたん麺で、エビわんたんと肉わんたんが２個ずつ入っている。
煮玉子（１００円）をトッピングで入れて全部で９５０円。
美味し！