写真の沢ガニ料理だが、昨夜の夕食で仕事仲間が頼んだ料理だ。この沢ガニ料理を見て思い出した事がある。切ない思い出だ。私の故郷は山間の小さな田舎町である。確か私が小学校4年生の時だ。学校から帰って来て自宅にいたら、友人が、「沢ガニを捕りに行こう?」と言って遊びに来た。喜んで出掛けた私である。思いのほか獲れた沢ガニを自宅に持ち帰り、洗面器の中に入れて眺め喜びに浸っていた。私にとっては、初めて飼ったペットのようなものである。
夜になって父親が学校から帰って来た(教師なので)。私は父親に、自分のペットだとばかりに誇らしげに見せた。すると父親は、「おぉ~」と声を上げてその沢ガニを持って台所に行った。そしてフライパンに火を通し、何とそこにその沢ガニを入れてしまったのである。あれよ、あれよという間に、私のペットはそのフライパンの上で踊りだし、仕舞いには写真のような形で動かなくなってしまった。父親はそこに塩コショウをまぶして、皿に移し替え何と食べてしまったのだ。
私は、「アレレッ」と言う感じで、そのアッという間の出来事に呆然とするばかり。そんな私の気持ちなどは余所に、父親は私の方をみて、「美味い」と言っている。その、「美味い」は父親にしてみれば、私の収穫を褒めているのだろう。その父親の私を称えるような視線に、私は泣くことも怒ることも出来ずに、ただただ沈黙。それにしても、まさか食べられてしまうと思ってもみなかった。それ以前もそれ以降も、私は沢ガニを食べた事はない。私にとって沢ガニはペットだ(涙)。
夜になって父親が学校から帰って来た(教師なので)。私は父親に、自分のペットだとばかりに誇らしげに見せた。すると父親は、「おぉ~」と声を上げてその沢ガニを持って台所に行った。そしてフライパンに火を通し、何とそこにその沢ガニを入れてしまったのである。あれよ、あれよという間に、私のペットはそのフライパンの上で踊りだし、仕舞いには写真のような形で動かなくなってしまった。父親はそこに塩コショウをまぶして、皿に移し替え何と食べてしまったのだ。
私は、「アレレッ」と言う感じで、そのアッという間の出来事に呆然とするばかり。そんな私の気持ちなどは余所に、父親は私の方をみて、「美味い」と言っている。その、「美味い」は父親にしてみれば、私の収穫を褒めているのだろう。その父親の私を称えるような視線に、私は泣くことも怒ることも出来ずに、ただただ沈黙。それにしても、まさか食べられてしまうと思ってもみなかった。それ以前もそれ以降も、私は沢ガニを食べた事はない。私にとって沢ガニはペットだ(涙)。
先日、島根県益田市と言うところで
カラオケ屋さんに入ったら、
お通しに沢ガニが出てきましたよ。
本当に珍しいので写真もとって、
日記で喜び勇んで紹介した自分が
悲しい気分になってしまいました。
とほほほほ、、、
おいしく食べてしまい ごめんなさい。
すなちゃんも、「美味しい」と言う沢ガニ。
私はその味をまだ知りません。
私にとっては沢ガニ様の“お通り”だ。
…なのに“お通し”ですか(涙)?