こんな芝居の見方って…あり？

　某局で、弊社がお世話になっている番組の女性プロデューサーＫさんと、食事でもと言う話になった。私は、「ある程度日程は合わせられますから、日にちが決まったら連絡を下さい」と言ったら、指定してきた日にちに、たまたま友人のアーティストのＦ君との約束が入っていた。

　そこで私は「その日、友人と一緒なので、Ｋさんも誰かその日、空いているお友達がいたら一緒にどうですか？ワイワイと楽しくやりましょうよ！」と言ったら、当日、連れてきたのが、何と女性ばかりの劇団を主宰している座長さんを連れてきたのである。Ｓさんと言う人だ。もちろん女性だ。

　私も、私の友人のＦ君も芝居は好きなので、一気に意気投合である。そんなことから、近々公演がある彼女の舞台を見に行くことになった。３日間だけの公演だが、私とＦ君の都合が良いのは最終日で一致した。だから、その日に行くことにしたのである。

　公演は下北沢の劇場で行われる。Ｓさんは、劇場の名前と場所を丁寧に教えてくれている。しかも芝居の内容にも触れているのだ。私とＦ君は声を揃えて、「いいですよ、芝居の内容までは。当日楽しみにしているから」と言ったら、Ｓさんは、「だって、今回の公演は前回の公演の続編よ」と言うのだ。

　私とＦ君は、今度は顔を見合わせ、「「「続編？」」」とこんな感じだ。でも、もう後には引けない。行くには行くのだが、続編からの芝居ってどんな感じで観劇したら良いんだろう？あらためて前編の内容を口頭で聞くのも何か変だ。

　この日の帰り、私はＦ君に、「それにしても、続編からの芝居って、映画館にかなり遅れて入るようなものかな？」と言うと、Ｆ君は、「それやったら入らんでしょう（彼は大阪出身だ）？」と言う。確かにもっともだ。「続編からの芝居か～っ」と言って、我々二人は天を仰いだ。