死神の浮力

大好きな伊坂っす。

大分前に死神の精度を読んだので

記憶を掘り起こしながら読みました。

前々作夜の国のクーパーと前作ガソリン生活が

ファンタジーな感じだったので

どすっときた。

ベースは重ーーーい話。

サイコパスに子供を殺されてしまった親の復讐と

そのサイコパスが巧妙に仕掛けてくるゲームを

死神千葉を交えてお話が進む。

死神千葉がまあ死神なので

人間との受け答えがちぐはぐ。

そこが重い話をユーモアで少し軽くしてくれる。

悪いものはとことん悪く描かれていたので

心置きなく両親を応援できます。

まあ応援するあまり

読んでいて

千葉ーーー、キャンペーンにのってよーーーーーと何度も思いましたけどｗ

同情とかいう感情は死神にはないからね。

私は死神になれないわ。

伊坂作品は必ず音楽が出てくる。

今回はシェリー。

youtubeで検索してシェリーを聞きながら読みました。

音楽効果やばい。

シェリーが頭に残っちゃって、じわっときた。

最後はちょっと切ないですが

サイコパスは恐らく20年あのままだろうから満足です。

読み落としてるとこありそうだから

もう一回じっくり読みたい。