この子は,私めがけて飛んできて,
目の前にザブンと着水した。
ほかのカモたちは,対岸側に集まっていたのに,わざわざこちらに...。
ここに来ているよ,と鳥先輩に教えていただいた子。
普通,餌付け場以外,野生のカモは人を警戒して,近くに寄ることはないのだが,この子はまだ子どもなのだろう。警戒心なし。人間と同じく,鳥も,子どもは怖いもの知らずだ。
成熟したオスとはずいぶん羽色が異なっているし,尾も短い。
比較対照のため,以前に北海道東部で撮影したおとなのオスの画像を張っておく。
(2019/01/05 尾岱沼漁港 コオリガモ)
おとなは色がすっきりきれいだし,尾が長く,今回来ている子とは全然違った。今いる子は,おとなと比べると,とてもあどけなく見える。
渡りのとき,間違ってほかのカモたちに付いてきたのか,それとも,風で飛ばされて迷ったのか。
来てしまったものは仕方ない。
豊かな宮城の海で栄養のある魚をたくさん食べて,体力を付け,おとなになって,春には元気な姿で北の仲間たちと再会してほしい。
がんばれ。
(2027/01/13 コオリガモ)