夏に本格的に入ったかなと思わせるほどの陽気だった。
半そでポロシャツでも暑いくらいだった。
今日からまた抗がん剤の投与が始まる。
朝一番から病院へ行き、化学療養室に入りベッドに横たわる。
血液検査や点滴用に注射針を打たれる。
血液検査だけのときは看護師さんが針を打つが、点滴の時は針が太いことと薬が強いこと(抗がん剤、特殊)からか看護師さんでは出来ないそうで医者の卵(失礼)さんが毎回入れ替わりで来て注射針を打つ。これがなんともぎこちない。いちいち看護師さんからの指示を待っているし手元もおぼつかない。なんといっても態度が自信無さげでこちらまで心配になる。看護師さんも時々心配で手助けすることもある。
前回の時、看護師さんに聞いてみた。「毎回若い医者が入れ替わりで点滴用の針を打ちに来ますが、練習台になっているみたいで正直言って心配です、看護師さんにやってもらったほうが安心ですが、決まりがあるんですか?」
答えが前に書いた理由です。
これも日本の医療の将来を支えるためにしょうがないことだと納得してやってもらうことにした。
最近は医療事故に関する訴訟などが多く新聞などで取り上げられているが、北里大学病院はその点とても気を使って念入りなチェックをやっているなと感じる。
必ず患者の氏名と診察カードの確認を毎回行い、薬の種類も口に出して読んで確認している。先生や看護師さんたちの患者に接する態度もとても親切丁寧、患者の気持ちを考慮しているなと感じる。いい病院を選んだと思っている。
今回もたいした副作用も無く、そして癌が退治できることを祈る。