59歳「じージ」の癌治療日記

2005年11月、胃がんと診断された3人の孫を持つ59歳男性の治療記録

治療中間検査

2006-03-06 19:13:14 | Weblog

3月6日<月>
今日は抗がん剤の効き目を確認する中間検査結果を聞く日です。朝から結果が気がかりでした。自分の感じでは良くなってると感じていますが、検査の結果はどうかな? と入学試験結果を見に行く気分です。
3日<金曜日>のCT検査の結果と今日の午前中に行ったバリウム検査の結果を午後からの主治医との面会で聞く予定です。
予定の時間を15分ほど過ぎて名前が呼ばれました。診察室に入りレントゲン写真を机の前に貼り付けた主治医の横に座り「こんにちわ」と挨拶を交わします。なんだか随分お互いの気心が知れてきて親しさを感じてきました。
先生は今の状態、副作用など新たな変化が出ていないかの一通りの問診の後、私からの「効果は出ていますか」の質問ににっこり微笑んで答えました。
まずCTの写真を指差しながら「動脈の近くで大きく腫れていたリンパが縮小しています」  写真の指差されたところを覗き込み抗がん剤投与前の写真と見比べます。確かに直径が半分くらいになっています。
次にバリウムを飲んで撮影した写真を見ます。胃の出口(幽門)近くが人差し指くらいに萎縮して小さくなっていましたが、この部分も写真で見て倍くらいの太さに戻っています。抗がん剤は確実に効いています。 「このように副作用が無くとも癌を縮小する効果があることも有るんですよ」と主治医も自分の事のように喜んでくれました。
アメリカから帰ってきた当初は少しでも早く手術をと思っていたのが色々と情報を集めるうちに手術だけが治療でないことも分かり、主治医の勧めもあってこうして抗がん剤治療から初めて本当に良かったと今は思っています。一旦癌に侵された胃がこうして回復するなんて信じられません。人には自然治癒力があるんだということは自然食品を勧める先生などから聞いたり、最近は本などでも沢山記載されています。でも治療前の胃の不快感、みぞおちから突き上げてくる感じはすぐにでも手術して取り除かないとこのままでは決して元に戻ることは無いのではと当初は思っていました。でも現実には不快感も消え、胃が萎縮して小さくなっていたところが元に戻ろうとしているのです。人間の回復力はすごいものです。そして癌は特別な病気ではないと実感します。こうして回復しているのは抗がん剤だけではなく、漢方薬の天仙液、代替治療のびわの葉温灸や遠赤外線マット、食事療法、などが相乗効果として効いているのでしょう。そしてこうして効果が出ていることにたいして神や周りの人に感謝する気持ちも素直に出てきます。
このまま手術することなく抗がん剤の治療だけで癌が消滅するなんてことが起きれば珍しい治療例として1ページを残すことになるかもしれないと勝手に想像しています。
とはいえ13日から第3順の抗がん剤投与が始まります。兄の経験や友達の話では3順目、4順目が苦しいといいます。気持ちを引き締めて、医者を信じ、自分を信じて全てを神にゆだねてさらに治療に努力しようと思います。