59歳「じージ」の癌治療日記

2005年11月、胃がんと診断された3人の孫を持つ59歳男性の治療記録

家族

2006-03-02 06:33:34 | Weblog

3月2日 
治療を続ける上でやはり家族の存在は大きいものがあります。
この前のブログで余命期間に何をすべきかを考えていることを書きましたが、やはり家族のために生きることが一番かなと思います。
かっこよく社会福祉活動などを考えても具体的な行動がいまひとつ浮んでこない、イメージできないのです。
その点、家族は身近でいつも近くに認識できます。
入院中も次男は孫を連れて2度ばかり見舞いに来てくれました。僅かな時間でも心和む時間を過ごせます。退院してからも時々来てくれます。長女はフランスのパリ在住のためすぐに会うことは出来ませんがそれでもいまどきはインターネットを使って孫の顔を見ることが出来ます。孫は4歳を過ぎの女の子でとてもお茶目でしっかり者です。パソコンの画面に時間を忘れて夫婦で見入りながら孫との会話を楽しみます。といってもまだ4歳ですからすぐにあちこちと動き回り落着いて話をしてくれませんがそれはそれで可愛いものです。
長男夫婦には子供は居ないのですが、犬が好きでボクサーを飼っています。我々夫婦が出かけるときは我が家のコーギーも面倒を見てくれます。夫婦で我が家に犬を連れてきては何気ない時間を過ごして帰ります。
妻は私の食事療法を一生懸命支えてくれています。本を読んだり料理教室に通ったり、自然食品のお店を探して買い物に行ったり、何より薄味にもかかわらず美味しく作ることが大変ですが、なかなかうまい具合に作ってくれます。抗がん剤の副作用で食事も満足に撮れずに治療を休まざるを得ない人も居ると聞きますが、私の場合は副作用も少なく、料理も美味しく食べられることが治療効果を挙げている一つの理由かも知れません。入院中も毎日玄米ご飯を病院まで届けてくれました。色々な癌闘病体験記を見てもやはり家族の支え、協力が癌克服には不可欠だと書いてあります。私は恵まれた環境に居て本当にありがたいことだと感謝しています。
ありがたいと言えば、私が癌で日本に帰ってきたとき、妻も長男も私に「今まで良く働いたから、もうそろそろ休んだら?」てことなんだよ、と言ってくれました。私はせめてあと3年から5年は働きたいと思っていました。今でも体が回復すれば復帰したい気持ちです。  ・・・が
「今年の5月で定年なんだから、仕事はもう辞めてもいいよ」と言ってもらったときには本当に嬉しかったです。仕事をしたくないわけではありません、そう言ってくれる気持ちが嬉しかったのです。
ですから家族のためにこれからも元気でいたいと思うわけです。