蟷螂の独白

世に背を向けた蟷螂です。喜怒哀楽を綴って18年、モットーは是々非々の団塊世代です。

買い物に出た

2024-06-15 18:45:29 | 徒然
車のコンデションもあって、車を出した。
暑さはそれほどでもなかったけれど、道は意外に混んでいた。
OKは橋をひとつ渡ったところにあり、重い体と自転車を引きずって行く同居人の姿を想像して、昨夜、机の上に『明日、OKへ車を出します』と書置きしておきました。
OKに同居人をリリースし、蟷螂はガソリンスタンドへ。
180円だったけれど、たいして走っていなかったから、金額は7000円を切った。
そろそろ添加剤を入れる時期に来たので、amazonをポチ。

 いつもの添加剤をオーダーしました。
OKで重いR1をひと箱手にした同居人がヨタヨタ出て来て、次は河内屋です。
『酒の後、田原町、行った方がいいかな』
『今日は競馬の日だから、停めるところなんかない』で却下。
河内屋は年金が支給されたばかりのために、高齢者の客が多かった。
車だって停めるスペースがない。

帰ってから『若者たち』3部作を見ています。
平凡以下の生活をしながら懸命に生きているドラマは何回見ても心を打たれます。
あの時代、蟷螂も苦しい学生生活を送っていました。
なにせ土日は食堂の手伝いです。
中学生時代にはもう一丁前に中華鍋を振り、高校大学生の頃は寿司を握っていました。
築地の仲卸からマグロが届くと、ホール係のオバさん(母親ともいう)が、『蟷螂ちゃん、良さそうなところを巻いてちょうだい』と、客より先にいいところを鉄火巻でオーダーです。
腹の部分の脂が薄っすらのっている部分を巻き簾で巻いて『ハイお待ち』と、それなりにグルメではありましたが、忙しい時の昼飯は、手を水で濡らして塩をまぶした自家製握り飯の立ち食いです。
なにより一番いやだったのは、まだコークスを使っていた頃のハヤシのルー作りです。
直径1メートルはある鍋に小麦粉を入れて何時間もひたすら炒ります。
冬でも額から汗が噴き出る作業なので、夏にこれをやらされると、太っている余裕などないくらいにフラフラになります。
これからの季節は冷やし中華と冷や麦です。
冷やし中華は具材の仕込みが大変な割には価格が安く、大変でした。
アイスクリームも提供している時期もありましたが、ポットが割れて従業員がけがをして以来、止めましたっけ。
洗い場に背が届くようになった小学5、6年生から皿洗いです。
土日に遊び歩く同級生を、羨望と憎しみを込めてみていました。
いずれはこの食堂を継ぐのかと思うと気が重く、直ぐに手を上げる父親よりも従業員になついたものです。
開成を出たハチ(愚弟)が大学受験の朝、蟷螂が起こしに行くと『もう大学なんてどうだっていいんだよ』と、布団をかぶった光景が忘れられません。
『授業料は店を手伝って、その金で払え』
と言われている兄の姿を見て、大学へ進学することを放棄したのか、あるいは生来のなまけ癖が観についていたのか、愚母がつてをたどってなだ万へ、奉公に出て行きました。
風呂が入ったので続きはまた。

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