【次女の金策】激辛麺

【次女の金策】激辛麺

次女の金策(じじょのきんさく)

ある土曜日のことだった
息子が韓国の釜山から帰国して
ショッピングモールで食事を
父・私・息子と次女とでしようと
した時の事である

父・私・息子は、いつもの定番の
如く　カツ丼とカツ定食を頼んだ
勝　カツ　活　かつ　復活　である

すると次女だけが何故かマクド〇ルドの
100円ハンバーガー　1個を頼み
「お腹いっぱいだから」
「ダイエットだから」と言っている
知的障害を抱える中で覚えたての単語を
並べるように話している
何時もではあり得ない行動である

(後でその訳が解るのだが・・・
どうもお爺ちゃんから1.000円を貰い
残り900円は翌日に最寄り駅付近で行なわれる
お祭りの露店で使う軍資金にしようと
したようである　次女の金策である)

そんな娘の笑顔に納得し　妻と長女と
ショッピングモールで合流した後に自宅に
帰ったのである

そして自宅に帰ってしばらくして・・・
息子のトランクを弄って(まさぐって)
次女が一つのカップ麺を見つけた
次女の言葉
「食べてイイ?」

息子の言葉
「辛いょ」
(それは息子が面白半分に買ってきた韓国
激辛カップ麺)

次女の言葉
「辛いの好きだもん」

息子の言葉
「超激辛だょ」

次女の言葉
「超激辛好きだもん」

息子が　お姉ちゃんに
「チョー　超激辛だょ〜〜〜」と
言っても　お姉ちゃんは聞く耳持たない
(袋を開けて　お湯を注ぎ始めた)

次女は　さっき節約してハンバーガー
1個だったので　相当お腹が減って
いるのだろう!

そしてお姉ちゃんが一口!?!?
「カラッ・?!?」
真っ赤な顔で　飛び上がった
水道に飛び次いで　慌ててコップを
おろ　おろ　おろ
ドジョウかウナギでも捕まえるように
コップを捕まえて水を注ぎ　水を口に
搔っ込んで(かっこんで)いる　
1パイ　2ハイ

それでも
次女は　
「〇〇ちゃん辛いの好きだもん」と
また激辛麵を口に運んでは　水道水を
煽って(あおって)いる
(よっぽどお腹が空いているのだろう?)

周りは　そんな娘の態度に　激辛麺に
興味そそられて・・・
「そんなに　辛いのぉ?」

パパが　少し麺を啜る
パパは　辛くて一気に飲み込み
ガガギギググゲゴ　ガギグゲゴ

息子も「辛い???」と少し麺をすすって
「辛いぃぃぃ〜〜」と
ラリルルレレレロ　ラリルレロ


長女も一口　頬(ほほ)がピリピリ
ろれつも回らず
ババビビブベボ　バビブベボ
御前は　新沼謙治か!!!!!

妻は　麺を1本啜っただけで
ナナナナナニョ　ナニヌネノって
涙目になっていた!!

それでも　次女は　食べる　食べる
しまいにはお風呂場の洗面台に
立って　水を煽り　煽り　
ゴックン　ゴッコン　
ツルツル　ブッハー　と
食べていた
涙を流し　流し食べていたのである
そして
「だって辛いの　大好きだもぉぉぉん」と
強がって　いきがって
頑固に食べ尽くしたのである

これって　執念だネ
息子が　お腹が痛いとトイレに駆け込む

キムチをただのお漬物と言う
韓国人でも　辛いという　激辛麵!!
これは　タダモノでは無い・・・
［ボイスプログ］筑波福音基督教会
「罪を赦された女」罪得赦的婦人 ヨハネの福音書(約翰)8章1-11節
http://bethesda.at.webry.info/201707/article_8.html