台湾食材 BETHESDA KASHIWA

美味しい台湾食材をはじめ何だかんだ日々のこと書き綴ります。
クリスチャンファミリー

二十二)知られざる友情「哀しき夕陽、作者 能瀬敏夫」より

2021-09-02 21:17:21 | 祈り
 二十二)知られざる友情「哀しき夕陽、作者 能瀬敏夫」より  帰国して数年後、斉友会( 斉々哈璽陸軍病院の会) が結成され、毎年各地区持ち回りで全国大会が開催される世占った。その十七回目の大会のことである。今大会は札幌在住の高橋幸男氏ご夫妻が世話役なので、函館の湯の川温泉「一抹ホテル」で行われたが、全国から九十四名の男女会員が参加した。  その懇親会も終わり、一風呂浴びた後の深夜、私は高橋ご夫妻に招かれて彼等の部屋を訪れた。するとそこに福島の清野義美がいた。清野と私は共にシベリアに入り、オブルチア第一収容所から第二分所まで行動を共にした仲間である。彼は厳しい労働で自尊心も恥じも外聞もかなぐり捨てた頃、それでものほほんと自分のペースで、人を和ませる不思議な術を心得た存在であった。  高橋ご夫妻は改めて私に言った。 「是非とも今夜は私の話を聞いて頂きたい」  その話の内容と言うのはこうである。  私達が哈璽浜に移動して病院を立ち上げた頃、続々と軍人軍属の家族や、満赤、満鉄などの看護婦、それに四軍司令部の女子職員等が合流した。その中に四軍司令部の中の、参謀部の女子職員であった彼の現夫人日出子氏が居たのである。彼等はたちまち激しい恋におちた。多くの人々の目にさらされながら、明日をも知れぬ集団生活の中でのひたむきな恋は、苦しく切ないものであったに違いない。  やがて本体のシベリア行きが決定的になった。人員はソ側の要求によるものだが、その人選は従来通り病院の人事係が行った。行く者と残る者、残る者とて目先の見えない浮遊のような生活だが、行く者の脳裏にはたちまちシベリアの茫漠たる雪原が幻のように浮んだ。  然もその何れもが漠然と死を予感していた。 高橋は自分の名前が提出名簿にあることを知って密かに悩んだ。彼には生死を共にと誓い合った部下もいる。自分なりの信条もある。 然し、だからと言って今恋人を見捨てることは絶対に出来なかったのである。  そのことを偶然知ったのが清野義美である。彼は高橋と同郷福島の出身で、いわば同郷の戦友であり、親友でも会った。  清野は早速人事係に申し入れた。「名簿から漏れている自分をシベリア行き名簿の高橋と入れ替えてほしい」、人事係りは呆れたように清野を見た。  人事係りの仕事はまことに苛酷である。人事の異動がある度に悩み苦しみ、心の中で手を合わせながら決断した。然も既にソ側に提出した名簿を訂正する。何と理由づけるべきか、人事係准尉は、清野の底知れぬ友情に呆れ、そして決断した。高橋の体調不良を理由に急遽名簿の変更を申し入れたのである。  当然のことながら清野は慌てて出発の準備をし、雑嚢一つを握り締めてシベリア行き本隊に加わった。残留の人々に手を振り、何事もなかったように我々と共に営門を出た。哈 璽浜駅の引込み線で貨車に乗った私達は、一人として信じる者のない、ソ側の言う「帰国の途」に着いたのである。  その後の過程については、私の記録として前記したので割愛するが、私がここで一際声を大きくしたいのは、清野が、あの死と隣り合わせの苛酷な労働に必死に耐えたときも、ほっと心を許す憩いの一瞬にも、遂にただの一言も、この事実を我々に洩らさなかったことである。お互いに血の通った人間として、 本当にそんなことが可能なものであろうか、然し事実は厳然としてあったのである。  私は、今目の前に居る田舎親父風の清野を見て、思わず絶句したのである。 「お前という奴は・・・ 」  そして私の心の底に泣き出したいほどの嬉しさが、じわじわと膨らんで流れたのである。   (シベリアへの抑留、極寒の地での凍土と病いとの戦い。生き抜いた者達へ渡された 「帰国の途」という切符とは・・・チチハル陸軍病院経理勤務、そして終戦。ハルピン への移動・・・、病院開設・・・。傷病兵、難民で施設はあふれ、修羅場と化した。 「哀しき夕陽、原作 能瀬敏夫」) https://07nose.wixsite.com/bethesda-kashiwa
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葦のかご教会水曜讃美祈禱会(2021年7月14日)能瀬熙至兄弟
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【賛美】主の計画の中で
Seekers (Within Your Plan
주님의 계획속에서
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【賛美】いつもいつまでも
Seekers (Always andForever
항상영원히까지
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【賛美】あなたが共に
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당신이 함께
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【賛美】善き力にわれ囲まれ
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선한 능력으로,ENG/KOR sub
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Eng,Korsub)
항상영원히까지
https://www.youtube.com/watch?v=2tCshyJunSM
 
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2021年9月1日 筑波福音基督教会主日LINEより

2021-09-02 06:15:03 | 祈り
筑波福音基督教会のLINEで心に残ったので此方に載せさせて頂きました。
<選ばれています>
 Tさんはうつと不眠症に苦しんでいました。病院も薬も何度も変えてみましたが、改善が見られません。
次第に自殺願望が強くなり、リストカットを繰り返すようになりました。
「医学で良くならないなら、最後は宗教だ」と思い、何か宗教をやってみようと思いました。いろいろ宗教を調べましたが、最終的には、いつもの通り道にある教会に行ってみようと思いました。ベルを鳴らすと、牧師が出てきました。Tさんは今までの自分の苦しみを語り、事情を説明しました。
牧師が質問しました。
「Tさんは、なぜ教会に行こうと思ったんですか?」
「そりゃ、これだけ苦しい目に遭って絶望しているからですよ」。
すると、牧師はニコっと笑って
「世の中には苦しんでいる人はたくさんいますよ。それでも教会に行く人はわずかだし、別の何かで解決しようとする人ばかりです。絶望して自殺を選ぶ人だっているんですよ」
そして、牧師は聖書を開いて、ヨハネの福音書6章44節を読むように促しました。
(わたしを遣わされた父が引き寄せてくださらなければ、だれもわたしのもとに来ることはできません。わたしはその人を終わりの日によみがえらせます。)
「Tさん、神様が引き寄せないと、誰も神様のもとへ来ることはできないのです。Tさんが自分で来たくて教会に来たのではなく、神様がここへ導かれたんですよ」
Tさんはそのみことばを繰り返し読んでいるうちに、涙が止まらなくなりました。そして、それ以来、神様の愛に捕らえられて、心が解放され、自由になっていったのです。
私たちは自分がイエス様を信じて、信仰を持ったと思っています。しかし、同じ状況でも全く信じない人もいます。もし、信仰を持ったとしたら、それは神様があなたを選ばれ信仰を与えられたのです。選ばれたものとして、確信を持って歩みましょう!
「あなたがたがわたしを選んだのではなく、わたしがあなたがたを選び、あなたがたを任命しました。それは、あなたがたが行って実を結び、その実が残るようになるため、また、あなたがたがわたしの名によって父に求めるものをすべて、父が与えてくださるようになるためです。」(ヨハネ15:16)

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