【兎にも角にも玄関開けたら2分でご飯】

【兎にも角にも玄関開けたら2分でご飯】

それは夕食を作っている途中の事だった・・・

今日の夕食は　肉蕎麦にしようと決めて
お湯をグツグツ　お肉を解凍しようと
フライパンに上げたところに　長女からの電話が
入った　「雨だから駅まで迎えお願い」ってネ

しかたなく　フライパンには火を入れず
お湯だけを火を細火にして
「沸騰(ふっとう)したら火を消してネ」って
次女に頼んで駅へと出かけた。
(知的障碍の次女は火が怖くて点火出来ないから
安全だと思ったからである)

迎えから帰って来るや否や玄関開けたら
食欲そそる旨い匂いに　長女
「美味しそうな匂いぃぃぃ」
「お腹が空いたぁ〜〜〜」
そして　二度　三度　とニオイをかいで!
「アレッ・・・??」
「なにか　焦げ臭いんじゃなぃ???」

でも次女は　火を点火出来ないから　心は安心モードで
キッチンへと向かう
そして　キッチンに入ったら・・・
おい　おい　おい　おい　
フライパンから煙が　モッコ　モッコ　と
狼煙(のろし)のように昇っているでわ　ないかぁ〜〜〜　
えええええええぇぇぇぇぇぇぇぇ

すると次女
「〇〇ちゃん(次女)凄いでしょ〜〜」
「〇〇ちゃん　火をつけられるようになったんだょ」
「偉いでしょ」だって
(パパの心の中　「本当に違う意味でエライこっちゃ」)

自分で調理しようと　醤油と塩を山盛り入れて
炭になってフライパンに焦げ付くまで火を付け
炒ったようである?

それでも　「食べて」「食べて」の次女の声!!
これって おい　おい　罰ゲーム??

しかたなく口に含むも
苦くって　しょっぱくって　炭と塩分で　オョョョョ

次女
「〇〇ちゃん作ったの美味しい?」
「美味しいでしょ」って言われれば
うなづいて　パパ　涙目で「美味しいょ」って　
男はつらいょ

想定外に　肉蕎麦作れずに
冷蔵庫まさぐって　古びた山菜と蓮根の水煮を
見つけて　それをお汁に投入　
なんとかさまになって食べられた

それでも　ハイテンション冷めやらない　〇〇ちゃん
「美味しいでしょ」　「美味しいでょ」
　「〇〇ちゃん作ったんだょ〜〜〜」の連呼

パパは「本当はパパ作ったんだょ」とも言えぬまま
「美味しいねぇ」「美味しいょ」「また作ってね」

お腹の痛みに　腹を抱えるのであった
山菜　本当に古くて痛んでいたかも???
まったく　まったく　油断大敵火がボーボー
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