
魂のシャンソン歌手 若林ケン
「嘆きの天使」僕は一人の娼婦になる
(吉岡逸夫著)
★★★★(ベアの満足度)
新橋演舞場の売店で、パラパラっとめくったつもりが
夢中になってしまった。
女郎屋を経営していた実家、それによるいじめ、
東京を目指し、浮き沈みのある生活を経験。
歌舞伎町に店を出し、60歳にして、CDでメジャーデビュー。
デビュー曲「嘆きの天使」は阿久悠さんの作詞。
壮絶な人生。
阿部寛さんの
「熱海殺人事件~モンテカルロイリュージョン」で
「なぜか上海」を聞いたのが出逢い。
8月の「幕末純情伝」で歌われたのが、
「嘆きの天使」だったことを
この本で初めて知る。
2曲入りのCDが付録についていますが、
ふっと異空間に運ばれるような歌。
歌を聴くというよりも1本の短い芝居を観るよう。
1曲における存在感。
さすがつか先生の選ばれた人だと思った