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チョウ・トンボ・野鳥に親しむ

北陸地方の自然とチョウ、トンボ、野鳥の写真を投稿します。

師走間近の能登の海岸―カワアイサ

2024-12-03 08:07:30 | 日記
 早いもので今年も師走となった。先月終わり頃、時雨の合間を縫って能登南部に行ってみた。当日の夜明けは寒かったが日の出とともに気温が上がり、まさに小春日和となった。
 河北潟でタゲリを見つけたのち里山海道を経てまず七尾市大津池に立ち寄った。


            河北潟干拓地のタゲリ

 ミコアイサの渡来を期待したが、主なものはオナガガモで珍しいものは見つけられなかった。

              大津池の様子

 次いで冬にはスズガモが渡来する、仲代達也さん運営の能登演劇堂のある中島に寄ったが、ホシハジロ、キンクロハジロ、オオバン、カンムリカイツブリなどがいるだけであった。

           ホシハジロとキンクロハジロ

              キンクロハジロ

                 オオバン


             カンムリカイツブリ

 来た道を少し戻って能登半島を横切り増穂浦に出た。ここは世界一長いベンチと長く綺麗な砂浜と桜貝が有名なところである。

              世界一長いベンチ

                 桜貝

 ベンチの傍には俵万智さんの歌が紹介されており、多分、秋の澄みきった空の下の砂浜の風景が目に浮かぶ。歌碑であればもっとよかった。

            俵万智の歌の看板

 沖合ではウミウが泳いだり潜ったりした後、羽を広げて乾かしていた。



                ウミウ

 何か分からない鳥が飛んできたが、止まったところを見るとカルガモであった。


                カルガモ

 鳥の写真の収穫がないので、帰りは赤住から安部屋を経由した。赤住ではクロサギを見ただけで、今年の冬の訪れの遅いことを痛感した。

               クロサギ

 枯れ枝に止まるトビを見ながら小道を走り、小浦について暫く海を見つめていたら、沖の方から岸に向かって泳いでくる鳥を見つけた。

                 トビ

               沖合のアイサ

 アイサだ!ウミアイサなら嬉しいが!とよく見ると、カワアイサであった。




              磯のカワアイサ

 1羽のオスと3羽のメスであった。
 安部屋に着くとヒドリガモの群れが泳ぎ、岩礁ではアオサギ、ウミウが寛いでいたが、冬の到来は未だの感じの暖かい午後であった。

                ヒドリガモ

 逆光の中イソヒヨドリも迎えてくれた。

冬の準備―カワガラス

2024-11-29 07:01:17 | 日記
 数日前には、白山は遠くからでも積雪が確認できたが、途中でまた時雨が降り出し、小降りになると大きな虹がかかった。全体を撮りたいと思ったが、左右の立ち上がり口しか確認できなかった。このところ続いている雷を伴う時雨には霰が混ざることもあり、冬近しの今日此頃である。




          つかの間の晴れ間に浮かぶ白山


        大きな半円形の虹の左右の立ち上がり部

 枯草では雨に濡れたアキアカネが、最後の力を振り絞って懸命に耐えていた。

            時雨に耐えるアキアカネ

 1週間程前、朝の晴れを確認してセイモアスキー場の麓まで行ってみた。麓に着くと、コースの点検も始まっている様子が遠望できた。

           セイモアスキー場の麓

 河原のヨシにはホオジロが止まり水辺にはカワガラスが見えた。

             ヨシに止まるホオジロ

             後姿の見えるカワガラス

 カワガラスは忙しく川原を行き来したり、流れに入ったり、岩の上から獲物を狙ったりしていた。





          川原や流れで活動するカワガラス

 そのうちに飛んで流れに潜った。



            流れに潜ったカワガラス

 再び浮き上がって岩に登り獲物を探したり、護岸の上を移動したり、一時もじっとしていないで餌を探していた。






    強い把握力を生かしていろいろな状況で餌を探すカワガラス

 カワガラスは冬の早い時期から繁殖を始める。もうその準備をはじめ栄養を蓄えているのかもしれない。


 カワガラスは瞬きの時、白目になるのが可愛いと思っている。

安土城跡

2024-11-26 07:35:14 | 日記
 琵琶湖へ行った時安土城跡を訪ねてみた。安土城跡は現在、摠見寺の所領となっており、織田信長の霊を弔いながら管理されている。

             安土城跡案内図

 二王門や三重塔などは残っているが建物の多くは焼失したままになっており、正面のやや段差が高い140段を越す幅広い石段にしか当時の威容は感じられない。

                二王門


                三重塔

               正面の石段

 石段の脇には徳川家康、豊臣秀吉、前田利家らの屋敷跡だとされる場所があり、天下布武と刻まれた鐘撞き堂が建てられている。

               鐘撞き堂

 階段を上っていると綺麗に晴れ上がった空に2羽のトビが舞い、あたかも信長が天から見張っているかのように感じた。


              空を舞うトビ

 石段には石仏や地蔵さんの石、さらには仏足石なども石材として使われており、信長らしいやり方だと感じた。

            石段に使われている石仏

 だんだん登っていくと、城の中心部の黒金門跡を経て信長の廟、天守台跡へとつながっていく。

                仏足石

                黒金門跡

               信長廟


              天守台への石段

               天守台の礎石

              天守台跡の説明図

 天守台の礎石は意外に少なく狭いと感じたが、説明によると此処は地階、1階は周りの石積みの上に乗せられていたようである。迫り出した部分を含めるとかなり広かったのかもしれない。
 まわりの石積みの上に登ってみると、信長も見降ろしたであろう、近江盆地、西の湖から遠く琵琶湖、その対岸まで見え、方角を変えると伊吹山も見えた。

            琵琶湖を経て京都の方角

                伊吹山

                西の湖

 私は何か歴史を500年近くも遡った気がした。信長は都の方角だけでなく、自身が力を蓄えた岐阜の方向も見ていたのかもしれない。もちろん、琵琶湖を利用した経済圏の確立も考えていたに違いない。
 西の湖は強風で波打ち鳥影は見られなかった。周辺ではハイイロチュウヒの姿を求めて多くのバーダーさん達が大きなカメラを構えていた。改めてまた訪れてみたい。

木場潟、近くの溜池―オシドリ

2024-11-22 06:21:37 | 日記
 11月後半となり日の出も遅くなった。

             遅くなった日ノ出

 それでも少なくなったアキアカネがセイタカアワダチソウの花陰で朝の寒さを凌いで頑張っている。

        セイタカアワダチソウの花陰のアキアカネ

 マルバルコウソウも花をつけており、晩秋の今もまだ暖かい朝が多い。

           咲き残るマルバルコウソウ

 とはいえ、今朝は雷の音で目が覚めた。時雨の季節の始まりである。平年並みの季節の変化で冬の準備を始めなければならない。
 木場潟に行ってみると、10月桜か、狂い咲きか分からないが花をつけている桜が目についた。

              花をつけた桜

 梢には、オナガ(スマホの遠い写真)やモズが元気に飛び回っていた。


          梢のオナガ(上)とモズ(下)

 潟の周回路からはヒドリガモが陸で草を食べている様子、ミコアイサ(メス)、カンムリカイツブリ、カイツブリが他のカモ達の周りで潜水している様子などが見られ長閑な感じがした。

      陸に上がって日向ぼっこしながら餌を探すヒドリガモ



        水面を泳いだり、潜ったりして餌を探す
    ミコアイサ(上)、カンムリカイツブリ(中)、カイツブリ(下)

 少し風が強かったが、カモ達はその種類によって好きな場所に集まっているように思えた。



 マガモ(上)、カルガモ(中)、オナガガモ(下)と別れて群れを作るカモ達

               オナガガモ

 マガモは潟の北東側、中央部西側、カルガモは中央部東側、オナガガモは北西側に固まっていた。潟の深さや生えている植物などに依存して餌の摂りやすい所に集まるのであろうか。
 帰りに憩いの森に寄ってみたが、カモの種類は少なく、コガモ、ハシビロガモが少数いただけであった。


                コガモ

               ハシビロガモ

 地元の丘陵公園を覗くと、ボート池にマガモやカルガモに混ざってオシドリが来ていた。




             ボート池のオシドリ

 1羽だけであったが、陽光を浴びて鮮やかな毛並みを披露していた。



          綺麗な色彩を見せながら泳ぐオシドリ

 しばらく滞在している模様である。

 暖かさに誘われたキチョウが飛ぶ中、クロコノマチョウも姿を見せた。

           姿を見せたクロコノマチョウ

 地元で見たのは初めてであったが、鳥友さんのアップにもあったように、全国的に分布を拡大しているようである。

大聖寺周辺の田-マガン

2024-11-19 07:35:22 | 日記
 昨日から急に寒くなった。とはいえ、これで平年並みの寒さだそうである。日の出時には放射状に広がる光と白山の積雪が見える。

               今朝の日の出

               白山の積雪

 前回、河北潟までコハクチョウが見られるようになったことを報告した。こうなれば片野鴨池にも多くのマガンやコハクチョウが渡来し、周辺の田で餌を摂ると思われる。15日には前日の強風も止み気温も上がったので大聖寺川周辺の様子を見に行った。
 鴨池入り口の標識を過ぎると、遥か前方の田に白い鳥影が見えた。

          鴨池入り口近くの田のコハクチョウ

 お!コハクチョウだなと近づくとかなりの数のコハクチョウが見えた。100羽は居るだろう。周辺を見回すと黒っぽい鳥影も見えた。




           コハクチョウに混ざるマガン

 マガンだな。その数およそ200羽。

          水田で餌を摂るマガンの群れ

 そのうちこちらに気づいたのか一部が飛び立って場所を移動した。

               移動するマガン

 再び降り立った先は水の張られた田である。其処にはコハクチョウの別の群れがいた。少し水深があるのか、中には泳ぐものもいた。

       水の張られた田に降り立ったマガンの群れ







        歩いたり泳いだりして寛ぐコハクチョウ

 マガンもコハクチョウも相手を邪魔することなく思い思いに行動していた。


         泳いだり餌を摂ったりするマガン

 マガンの中には餌を摂るものもいたが、コハクチョウは少し早い時期に渡来していたと思われ、ゆったりと寛いでいた。これで今年も無事にコハクチョウ、ヒシクイ、マガンを見ることができた。
 ヒシクイやカリガネなども混ざっていないだろうか?と思ってじっくり見てみたが、どうもマガンだけのようであった。

 帰りにはヒメウの様子を見たいと思い、片野海岸、加佐の岬に寄ってみると、
「霜月は 虹生れ易し 加佐岬」の句碑があった。




              加佐岬と句碑

 例年だとこの時季には時雨がよく見られ、白山を背景とした海からの虹が見られるだろう、一方、今年の暖かさでは未だ未だだなと思いつつも、季節感、場所感をよく表しているなと感心しながら元日の地震で傷んだ坂道を慎重に降り、断崖にいるウを撮影した。

                断崖のウ

 ヒメウだと思い込んでいたが、よく見るとウミウであった。海に浮かぶ岩場にもウミウがいた。




           羽を広げて日光浴するウミウ

 ウミウは羽を広げ暖かい日差しを満喫していた。ヒメウの渡来が遅れているのも暖かさのせいであろうと納得した。