新しいお友達 ちどりの親父さん

最近、本当に楽しくて。

何がって、街に出ていろんなお店に顔を出すと
そこにはいろんな人がいて、
みんなそれぞれ工夫したりこだわったり、
一生懸命仕事してるんだ。
そういう中をかきわけて、沢山の話を聞いて、
旨いもの食って生きているって、
楽しいよねぇ。

で、この前の土曜日。
自転車走らせてお店巡りしてたんですよ。
あ、今、こんな仕事もしているもので。



で、新横浜から大倉山を過ぎて、
大曽根の商店街を通り過ぎようとしたら…ん？



かわいい看板の…えっと…焼き鳥屋さん？
こんな店、あったっけ？と思いつつ…



ちょっと小腹が空いていたので、
1～2本つまもうかと。　

『ここにこんなお店があるなんて、
　　知らなかったよ』
『まだ始めて1ヶ月だからねェ』

ふ～ん。僕も毎日朝早くか、夜遅くしか通らないからなぁ。

で、“シロ”と“ほんやき”を頼みました。

『ここで食べていい？』

オヤジさんに話を聞いてみると、
以前はお肉屋さんを五軒も経営していたそうです。
それがいろいろあって、お肉屋さんを全部閉めて、
焼き鳥屋さんを始めたのだとか。

『それが、食えちゃうんだよ』

え？

『今まで店を五軒やっていて、
　　資金繰りとか結構大変だったんだけど…』

『今は自分の財布の中を勘定するような
　　ままごとみたいな計算だけで、
　　でも残る金はおんなじでさ』

へぇぇ！焼き鳥は儲かるって聞いたことあるけど、
でもこれって、オヤジさんの長年の肉屋としての
経験があってのことだよな。



このオヤジさんがまた、話し好きでね、
もう話し出したら止まらない。
しかも勉強になるんだな。
この日はチビのサッカー練習の掃除当番だったので、
途中で切り上げて帰ってきましたが…あ！
肝心の焼き鳥の写真を忘れたよ。

で、それから数日後。

久々に早く家に帰ろうと、
（あ、奥さん外出中ということでね。）
夜10時頃自転車こいでいると、店の明かりが！

あ、オヤジさん、まだやってるんだぁ！



ケースの中も数少なくなってきてる…

『何でもあるよ！』

え？

あ、奥の冷蔵庫にあるんだね。

『何がオススメ？』

『カシラとつくねは、最高だね！』

『じゃ、それ行こう！』



『遅くまでやってるんだね』
『ま、そろそろ終わるけどね』



おお！マジに旨い！このタレが旨いんだよ。



『やっぱりタレが決め手だな。
　　塩は誰がやっても塩だ』
『でも、塩は串の先のほうは濃い目、
　　手元に行くにしたがって薄くってのがいいって。』
『ま、そういうところにこだわれば、
　　塩振り3年って言うんだけどね』
『どんなことにでも、モノの道理ってのがあるんだね』

『やっぱりオヤジさんの肉屋としての
　　経験って言うのがあるんでしょう？肉の目利きとか』
『まあ、知ってるからね。どこの部位がどうだってことを』

『知らないでやれば、肉を半分は捨てることになる』

ナルホド。歩留まりがいいって、大事だね。

『それでいて肉がかたいかったりするから』

ふむ。扱い方で味と効率がぜんぜん違うのか。

本当に面白い話でさ、止まらないんだ。



皮と…



ほんやき追加だ！

いやぁ楽しい。また行きますね。
いろいろ教えてもらおうっと！

とにかくお店回りは楽しい。
はやくこっちを本業にしたいなぁ。
頑張ろう！っと。

■ちどり（千鳥食品）
焼き鳥（テイクアウトのみ）
横浜市港北区大曽根1-28-24-1F-A
（大曽根商店街の綱島寄りです！）
TEL:045-531-4491

営業時間：11：00～23：00
定休日：聞くの忘れた…


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