男ゴコロと旅の空 rainbow in my heart

出張に行く。食事する。女を抱く。酒を飲む。仕事する。丸裸の俺?

ど、どこにいったの!? 消えた鰻 信州上田 若菜館

2008-12-04 00:20:01 | 出張グルメ

というわけで、事件です!

僕は今、信州は上田駅前のホテルの一室にて、
この記事を書いているのでありますが、
その事件とは、こういうことです。

この日僕は、朝6時過ぎに家を出発しました。
その3分前に「いってきま~す!」と出かけていった
娘に早く追い着こうと早足で歩き、
もう少しで追い着くぞ、と思ったところが、
娘はふっと消えた!?

ええ、ただコンビニに入っただけなんですけど。
で、何をしてるのか、ガラス越しにちらっと見たら、
アイスのコーナーをじっと眺めてるんですね。

おいおい、こんな寒い朝に何故アイスなんだ!?と
思いながら通り過ぎたので、
本当に買ったのかどうかは、出張から帰るまで
藪の中なのですが。。。

事件とは、こんなことではありません。

上田到着08:40

迎えに来てくれた現地のパートナー会社の営業氏の
車に同乗し、千曲川を下って千曲市方面へ…

しかし何ですね、関東に住む人間にとって、
北に向かって流れる川というのは、
どうにも不思議な眺めに思えてしまいます。

僕ら、当たり前のように、南に流れる川の傍で
毎日暮らしているでしょ?
だから、どうしても、水が逆に川上に
上っていくように見えちゃうんですよね。

ああ、そんなことはどうでもいいのです。

事件なんです。

僕の鰻が、消えちゃったんです!!

一日の仕事を終え、さて、今夜の食事は…

B級な僕としては、予告どおり

「肉そば」(馬)

を想定していたのですが。。。

「あ、今日は水曜日ですね。休みです」

ありゃりゃ。じゃあそれは明日の夜、
帰宅する前に飛び込むことにしましょう。

「注文して3分で出来ますから、大丈夫です」

ふむ。

じゃあ、なにを。。。

と、営業氏、

「うちの事務所の傍にある六文銭カツっていうのが、
めちゃくちゃ美味しくて、同行するメーカーの方も
皆さん絶賛していますよ」

じゃあ、そこにいこう!!

「でも、駅から遠いから、ホテル帰るの大変ですよ」

あ…送ってくれるんじゃないんだ…

ふむ。

「駅前の若菜館っていう鰻屋が、地元でも評判です」

それか!

そう言えば、前回信州に出張に来たときも、
鰻の話題で記事書いたんだっけ。

岡谷 とろろ付 信州山葵風味 うなぎ釜めし
(2005-02-03 23:37:20)


ああ、あれから3年以上経つんだ。
つい昨日のように思えるけどね。
月日の経つのは、まさに光陰矢のごとしだな。

で、若菜館です。



創業明治30年。うちの婆さんよりも6年早い。

エレベーターで2階に上がり、一人です、と告げると、
一番奥のテーブルに案内してくれました。

「出張で来たんです。得意先の方が
 とにかくここに行くようにってお勧めしてくれて…」

とお話しすると、とっても喜んでくれました。
すごくフレンドリーな接客で、僕もとても嬉しい。

メニューには、細かくメニューの内容が書いてあります。

うな丼    うなぎ一切れ・おすいもの・おしんこ
うな重 竹 うなぎ二切れ・きもすい・おしんこ
うな重 梅 うなぎ三切れ・すのもの・きもすい・おしんこ


僕はうな重「竹」を注文しました。

お酒は頼まなかったんです。
でも、鰻と言ったら、時間のかかるお料理の代名詞。
ずいぶん待つのかなぁ、やっぱりお酒とつまみを
頼もうかな…と思う間もなく、

“お待ちどうさま”

と、うな重登場。 早っ!!



見た目は、至ってシンプル。

早速蓋を開けてみると…



うわ! これは美味しそうだぁ!!



肝吸いと



おしんこ付き。



この焼き加減が、ほんっとに旨そう。

看板やリーフレットにあるように、まさに

「年期の入った焼き方」です。

鰻は「串打ち三年・割き八年・焼き一生」

ですからね。

僕もそんなに名店を回ったわけではないけれど、

でも、今日のこの鰻の焼き方が年季の入ったものだとは

判るような気がします。

それでは、いただきます。





ここで…そう、ここで事件が発生したんです。



消えたんです!僕の鰻が!!



な、なんてことだ。



鰻をひと口、口に入れた途端に…



溶けて



消えた。



そんなばかな…



え?


ここは…


ばかな館?



いや、若菜館のはず…





蓋を取った途端に漂う、香り。


口に入れると、炭火焼の香ばしさと


程よい甘さの上品なタレの味。


そして…


喉越し!


鰻を食べて「喉越しの旨さ」を実感したのって、


僕はこれが初めてです。


口の中でふわぁぁって、ほどけて溶けて、


喉の奥に消えてゆく消えてゆく…


まるで綿菓子が溶けていくがごとく、儚く


しかしどしっと存在感のある味を残し


幻のように消えていく。


すごい。





最後の一口の名残惜しさ。


名残り雪のメロディが頭の中を駆け巡り、


食べ終わったら春が来るかと思った(笑)


私、もう、メロメロです。


メロメロパーンチ!って、何言ってるんだ?俺。


もう、俺だか僕だか私だか、わからなくなってきたぞ。



■うなぎ若菜館 本店 (うなぎ わかなかん)

TEL 0268-22-0127

住所 長野県上田市天神1-6-1 若菜ビル

営業時間 11:00~14:30
     15:30~21:00(L.O.20:20)

定休日 火曜日(祝日の場合は翌日)

設備・サービス ランチ営業、日曜営業


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それではおやすみなさい!


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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
事件は解決したなら (ケロヨン)
2008-12-04 09:26:17
その鰻 ケロにもくだはい(と 口開けて待ってるよ)
昨日の夜見なくて正解だったわ
朝でもこんなに辛いもの(笑)
じゃ今日のお昼は鰻という事で って完全に予算オーバーだな
どうしよう…
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残念!(笑) ()
2008-12-04 10:27:22
夜見てお腹ぐーぐー言わせてやろうと思ったのに、間に合わなかったか!
さて、僕も今日のお昼はコンビニかな…なかなか食べる場所が見つからないのです。
予算もオーバーしてるし。
返信する
Unknown (初瀬104)
2008-12-04 19:19:42
 それは良いウナギってことですよ。肉でもいえますが、口の中の温度で消えていくのは最高クラスの証です。あ゜~、ウナギ食いて~な~。
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そろそろ… ()
2008-12-04 20:27:54
今年旨かったもの十傑という企画をやろうかと思ってるんだけど、
トップ当選しそうな感じです!
返信する
若菜館HP (小熊充)
2010-01-12 19:45:02
若菜館のホームページがあります。リンクはこちらにして頂けると幸甚です。
www.wakanakan.jp
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