鶏の異称。
ニワトリを目覚まし時計がわりに。朝、起きられない人は、飼ってみてはいかがだろう。江戸時代は「時の鐘役」という役があり、『広辞苑』を引くと「各戸から鐘役銭を取って時の鐘をつき鳴らした」そうだ。
「時告鳥」と似た、「時つ鳥」「時の鳥」という言葉もある。ホトトギスのことだ。「時鳥(じちょう)」の訓読とある。同じ「時」でも、「時告鳥」の「時」と、「時つ鳥」の「時」とでは、ずいぶん違う。ニワトリが告げるのは毎朝の決まった時刻であり、ホトトギスが告げるのは春という季節だ。
「じちょう」を「慈鳥」と書けばカラスのこと、というのは以前も触れた。
ニワトリには「家つ鳥」といういいかたもある。「野つ鳥」はキジのこと。
ホトトギスには異称がたくさんある。たとえば、「古恋ふる鳥(いにしえこうふとり)」。春の訪れを告げる声が、遠い昔を懐かしむように聞えるのだろうか。「かけたかの鳥」は「ほんぞんかけたか」「てっぺんかけたか」と鳴くので、というけれども、ほんとにこんなふうに聞えるかな?
ニワトリを目覚まし時計がわりに。朝、起きられない人は、飼ってみてはいかがだろう。江戸時代は「時の鐘役」という役があり、『広辞苑』を引くと「各戸から鐘役銭を取って時の鐘をつき鳴らした」そうだ。
「時告鳥」と似た、「時つ鳥」「時の鳥」という言葉もある。ホトトギスのことだ。「時鳥(じちょう)」の訓読とある。同じ「時」でも、「時告鳥」の「時」と、「時つ鳥」の「時」とでは、ずいぶん違う。ニワトリが告げるのは毎朝の決まった時刻であり、ホトトギスが告げるのは春という季節だ。
「じちょう」を「慈鳥」と書けばカラスのこと、というのは以前も触れた。
ニワトリには「家つ鳥」といういいかたもある。「野つ鳥」はキジのこと。
ホトトギスには異称がたくさんある。たとえば、「古恋ふる鳥(いにしえこうふとり)」。春の訪れを告げる声が、遠い昔を懐かしむように聞えるのだろうか。「かけたかの鳥」は「ほんぞんかけたか」「てっぺんかけたか」と鳴くので、というけれども、ほんとにこんなふうに聞えるかな?