陰暦5月に吹く南東風。この風のふくころ、海魚が変じて黄雀になるという。
「黄雀」を引くと「スズメの異称」とある。ならば素直に「雀」とだけいえばいいのに。「黄雀」の「黄」はなんだろう。スズメの頭の部分が黄色く見えるのか。ほんとうに黄色いスズメがいたらかわいいのに(それじゃカナリアだ)。
魚がスズメになるという発想が不思議だ。中国の俗信らしいけれども。
どうして陰暦5月なのだろう。スズメは年中、どこにでもいるのに、この季節に限って魚からスズメになるのか。
発生のメカニズムがよくわからないものについて、昔の人は何かが変化してそうなると考えた。たとえば草が腐ってホタルになる、というように。現代のぼくたちも「虫がわく」などと、まるで何もないところから虫が出てくるかのようにいう。もちろん目の届かないところで虫が卵を産んでいるわけだ。
だがスズメはちょっと違うだろう。巣を作り、卵がかえって雛が生まれる様子を昔の人は見ていたはずだ。それなのに海の魚がスズメになると考えた。なぜだろう。
「黄雀雨」という言葉もあって、陰暦5月の雨のことなのだが、「一説に9月」とも書いてある。これもちょっと不思議。
「黄雀」を引くと「スズメの異称」とある。ならば素直に「雀」とだけいえばいいのに。「黄雀」の「黄」はなんだろう。スズメの頭の部分が黄色く見えるのか。ほんとうに黄色いスズメがいたらかわいいのに(それじゃカナリアだ)。
魚がスズメになるという発想が不思議だ。中国の俗信らしいけれども。
どうして陰暦5月なのだろう。スズメは年中、どこにでもいるのに、この季節に限って魚からスズメになるのか。
発生のメカニズムがよくわからないものについて、昔の人は何かが変化してそうなると考えた。たとえば草が腐ってホタルになる、というように。現代のぼくたちも「虫がわく」などと、まるで何もないところから虫が出てくるかのようにいう。もちろん目の届かないところで虫が卵を産んでいるわけだ。
だがスズメはちょっと違うだろう。巣を作り、卵がかえって雛が生まれる様子を昔の人は見ていたはずだ。それなのに海の魚がスズメになると考えた。なぜだろう。
「黄雀雨」という言葉もあって、陰暦5月の雨のことなのだが、「一説に9月」とも書いてある。これもちょっと不思議。

