紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

大風呂敷をひろげて

2006-03-04 23:41:31 | お買いもの
 環境省の小池百合子大臣が「もったいないふろしき」というものをペットボトルのリサイクルでつくり、現在広報中だ。江戸時代の奇才、伊藤若冲の描く植物や虫をプリントした風呂敷で、トリノ・オリンピックの選手たちに配布したり、ふろしき見本の貸出しもしているという。http://www.env.go.jp/recycle/info/furoshiki/国の広報機関誌のそんな記事をみて、思い出した事がある。

 大阪・茨木の大阪万博跡、万博公園や「太陽の塔」の近くに「みんぱく」こと国立民族学博物館という施設がある。常設展も世界中の文化、音楽、日常、民俗、道具に触れられ、博物館に連れて来ると退屈しがちなKちゃんも大喜びだった。そこで3年程前に「世界大風呂敷展」という「世界の包む文化」の企画展があった。http://www.minpaku.ac.jp/special/200210/index.html
 様々な風呂敷が分類・展示されていて相当見応えがあった。意匠の素晴らしさのみならず、布一枚が生活の中でいろんな活用をされていることに、頭の中で「へぇボタン」が連打される。圧巻は韓国の葬儀の再現。すべての物が白い布で包まれていた。そういえば日本でもほとけさまの顔を覆うのは白い布だし、仏事を執り行う壇も白い布でおおっていたっけ。

 が、出口付近でその日最大の難関に出くわす。猫にまたたび、犬に骨とばかりにこういう施設につきものの、私のお財布にとっての鬼門??、ミュージアムショップだ。私とKちゃんが、経済的に最も弱気(この場合は強気?)になり散財の限りを尽くす場所である。ラッコとトンボ玉の交易の企画展のときには、トンボ玉やガラスビーズに二人で夢中になってしまった。

 この日は一人で来ていたため、幸か不幸か散財するというほど持ち合わせてはいなかった。が、めくるめく魅力的な風呂敷たちを前に、頭がくらくらしそうだった。さんざん迷ったあげく、和模様プリントのリバーシブルでやや大振りの綿の風呂敷と、織で裏表が色反転するツバメ模様(「ツバメ=戻って来る」という意味があり縁起のいい模様だそう)の紺×ベージュの小風呂敷を買った。私の和小物にはまる「はじめの一歩」はここからだったような気もする。

 大きめの風呂敷は、スーパーでの買い物で「マイバッグ」に入りきらないものがあるときに、また図書館で本を借りる時も颯爽と登場して活躍してくれる。小風呂敷は小物をひとまとめにするとき重宝している。

 そして去年も、別の和小物耽溺パート2が繰り広げられたのであった。その話は、また。


左がツバメ模様、右が麻の葉(紺)と鮫小紋(紫)の風呂敷


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